「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」












監督ナタウット・プーンピリヤ
タイのサスペンスです。とても面白かった。
原題は、巧妙なトリックゲームというような意味?
中国で実際にあった、時差を利用した
集団カンニング事件が元になっているようです。

貧乏な教師の父を持つリンは、非常に頭脳明晰な女子中学生だった。
彼女は名門高等学校へ特待生として入学し、
お嬢様育ちの甘えん坊の親友もできるが、
成績のよくない彼女のために、リンは思わず試験解答に手を貸してしまう。
それをきっかけとして、成績の優れない富裕層の生徒が
リンにある取引を持ちかける…というあらすじ。

いやー、ハラハラしました。リンの考案したハンドシグナルのアイディアが
美しかったし、見せ方も上手かった。
主人公のリン役の女優さんが、本当に頭の回転が早そうで、
めちゃくちゃ意志の強そうな顔をしていらして、
いや、それも演技力なんでしょうけど、説得力がありました。

内容ばれ

リンは賢いけど高校生なので、合理性と倫理の間で揺れ動いているのが良かった。
たしかに、学校側が親から賄賂を受け取っていながら
生徒に品行方正を求めるのは完全にダブルスタンダードだ。
あとタイも結構な貧富の差があるんだなあと思ったけど、でも日本と同程度かな…。
お金持ちのアホの子が、頭のいい貧乏な子に、
せいぜい数十万の月収のために4年間必死で勉強するのか?
てきなセリフを言うシーンがあるんですけど、
たしかに、可能性はゼロではないけど、
頭が良い程度のスペックでは逆転できないほどの差がある。

STIC(大学統一入試)の不正の見返りが約700万円で、
う〜〜〜〜ん700万円か〜〜〜!?
高校生にしては大きい額かもしれないけど、でもリスクが計り知れないからな〜。
って思いました。そもそもどうして同時スタートにしないの!?
どこかの国は夜間になってもそこは仕方ないじゃん…。

嘔吐が2回あります。
うち1回は鉛筆で喉の奥を突いて吐くようなすごいげろです。









2019.08.09 サイトに掲載

2020.01.01 再掲載





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