「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」 監督 山崎貴・八木竜一・花房真 脚本 山崎貴 「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」を3DCGアニメ化した作品。 賛否両論というか、今のところ酷評しか目にしていませんが、 しかしまあ実写デビルマンと並ぶとか、そこまでではない。 (まだ実写進撃のほうが肉薄している) 思うにデビルマンが撮影された時代とは予算への意識が違うので、 ああいう札束をドブに流すような失敗作は 今後そうそう撮られることはないのじゃないかと思います。 ・ドラクエ5はSFC版をクリアしてます。 ・実写デビルマンは劇場で観ました。 ゲームのエピソードを半分近く切って、 嫁選びをメインに据えています。ビアンカもフローラもとても可愛く、 特にフローラに足されたオリジナルエピソードは、 ビアンカ派も、きゅんとすること間違いなしです(ビアンカ派)。 ラストに大きなオリジナル要素があって、そこが主に叩かれている理由ですが、 うーん、確かにドラクエは超王道ファンタジーシリーズで お話は毎回必ず予想の範疇に収まるので、 そのまま映画化しても本当に普通の鉄板ファンタジー映画で終わっただろうから、 炎上商法的にああいうラストにして、本来の客層+野次馬で 興行成績を上げるのはありかなと思いました。 ただああいう外連味のあるラストは、どちらかというとFFのほうがしっくりきたでしょうね。 オチを書きます つまりメタおちな訳ですけど。 リメイクされたDQ5をプレイしている青年がいて、 ラスボスを倒そうとした時に ドラクエのようなオタクカルチャーが嫌いなプログラマーが組んだウィルスが出てきて ゲーム世界はただのプログラムだと嘲笑し破壊しようとするが、 この世界は嘘っぱちじゃない!みたいなゲームを愛する心が云々。 この監督は色々な作品から小技を拾ってきて 適当に組み合わせて、多くの人が泣ける作品を仕上げるのがお上手ですが 技に体重が乗ってないので軽い気がします。 でも適度に軽いものを好む人も多いですもんね。 あと近未来の、全感覚再現型筐体によるリメイクっぽいですが、 女性、女児プレイヤーのことがまったく考慮されてないリメイクなので どこの国か知らないけどジェンダーギャップ指数の低い国なんだろうなあ…! と思いました。たぶん世界でもビリあたりをフラフラしてる国ですね。 (元のシリーズがそもそも父権制血統主義大肯定なとこありますが、 双子の妹を完全抹消したのは唖然とした) ゲマのデザインと吉田鋼太郎さんの演技は大変良かった。 山寺さんも相変わらず上手い。 それから音楽には大満足しました。 余談ですがDQ5をノベライズされた久美沙織さんが、 小説版の主人公の名前を無断使用、および無断改変された事に対して 製作委員会を提訴されました。 2019.08.08 サイトに掲載 2020.01.01 再掲載 戻る |