「アナと雪の女王2」 通常邦画タイトルは「2」を付けるのを頑なに避けますが (初見のお客さんが敬遠するため)この映画は別ですね。 圧倒的知名度。 幸せに暮らしていたエルサとアナ姉妹だが、 エルサは近頃不思議な歌声がどこかから聞こえてくるのを気にしていた。 ある夜、アレンデール王国から火や水が消え去り、 大地が崩れ落ちる不思議な現象が起こり、 姉妹は原因を調べるべく、北の森を目指す…というあらすじ。 主題歌「Into the Unknown」がともかく良い。 歌い手を信頼した、超難易度の、うねるようなメロディが、 淋しそうではなく、パワフルな勇ましいイメージなだったので、 繰り返し聞きたくなる感じでした。 ラストばれ 二種族間で、恐れが原因となって諍いがあり、 非は(白色人種の特徴をもつ)自陣営にあり、 主人公が二種族間の争いを止めるという粗筋は 「マレフィセント2」と同じなので、 ちょっと今回冒険を避けた感じがします。 自力で何とかするヒロイン、超常能力を持ったプリンセス、 姉妹の物語、とディズニープリンセスものの常識を破った前作の続編なのだし、 さらに無茶を重ねてもよいのでは?と思ったけど、 ディズニーの稼ぎ頭なので、そういう訳にもいかなかったのかな。 細かいギャグが好き。 特にオラフによる前作の雑語り、笑った。 早すぎて通じないでしょ…って思ったら通じてた。 エルサも前作のあらすじを流し見てたけど、 彼女的にはレリゴーは、ちょっと黒歴史っぽいのかな。 ハンスが嫌いなのは分かりました(笑) クリストフによるクイーン(?)パロディは、 メイン観客層てきに理解可能なのか…? ところで前作から6年経ってるんですね。 前作を12歳で見た子はもう今18歳だ!!こわい!! 私の体感的には2〜3年ほど前です。 アレンデール王国の、王位継承者の非業の死率が高い。 あと小さな子供のいる夫婦としても、 王と王位継承者という点でも、リスクの高い行動を一緒にとるべきではない。 猛烈なアナの結婚プッシュは、 前作で男性キャラクターの扱いの悪さにブーイングがあったので、 (卑怯な悪人and女性を救って愛を得る訳でも地位を得る訳でもない善人) 姫というトロフィーを得る男性サービス、そして幸せな結婚を夢見る女児むけ、 キリスト教徒むけアピールかな?と思いました。 それと前作で、クリストフをはじめとするトナカイ飼い達が サーミをモデルにしているのに、描き方が正しくないのは 文化の盗用ではないかという批判があった事を受けて、 今回ノーサルドラ族を描写するにあたって、 サーミの指導者と契約を取り交わし正しい描写になるよう尽力したとのこと。 (ということはクリストフたちはノーサルドラの分派かなにかで、 エルサアナ母と同郷…?) 「Into the Unknown」が、謎の歌声に呼応する旋律になっているところが すでに暗示しているあのラスト、これまでのアナの言動から考えると すごく反対しそうなんだけど、姉妹の葛藤と、 考えの変わるシーンも、ほんのちょっと見たかった。 (精霊世界で別人みたいに生き生きしているエルサを見るとか) でも円満解決でエルサがとっても伸び伸びとしてたので、 いいラストだなと私は思いました。 きっと今ならジェスチャーゲームも、もっと上手くできるはず。 というか人体との比較によるダムの大きさと、 水量と、アレンデールまでの距離で エルサが瞬間的にどの程度のエネルギーを発せるのか 大まかな計算が可能だと思うんですけど、 X-MENでもアベンジャーズでも立派な主力選手になれるよエルサ…。 2019.11.26 サイトに掲載 2020.01.01 再掲載 戻る |