「永遠の門 ゴッホの見た未来」











苦難に満ちたゴッホの生涯をウィレム・デフォーが演じます。
顔立ちはそんなに似てない筈なんですが、
ものすごくゴッホに見えます。
笑うと、あっデフォーだ!という感じ。

絵の色彩比率に近い風景、風の音、
自然と向き合うゴッホ、不器用な会話、芸術論…
と淡々と進むゴッホのPVなので、
体調が万全でないときはやめておいたほうがいい気がする。

ゴッホの精神状態が徐々に悪くなって、
シーンが途切れて、ふと気づくと精神病院にいたりするので、
映っている人や会話も、現実にあったことなのか
段々疑わしくなってくる。
とくに唐突に出てきて唐突に芸術論を述べて退場した
神父のマッツミケルセン、あれ一体何だったの…。
カソックなんか着ちゃって、ふじょしの妄想かと思ったわ。

オスカー・アイザックがゴーギャンを演じたので、
こんな悪いゴーギャン見た事ないってくらい悪かった(笑)
金めあて!?そうなんでしょう!?

視界の下半分がぼやけたり、会話が脳内でリピートされたり、
突然フランス語になったりするのは、認識能力の低下を表現してたのかな?
俗説の「ゴッホの絵はすべて閃輝暗点を描いたもの」
っていうのが印象深くてずっと覚えてるんですけど、
いや、本当に視界が常にあんな風だったら、
そりゃあもう色々無理ってもんですね。

タイトルは、地平線一直線の構図を見ると
そこに永遠を感じるというゴッホのセリフから。
製作ペースがほぼ1日1枚ですごいなと思った。

ラストばれ

他殺説を採ってます。
珍しい気がする。










2019.11.12 サイトに掲載

2020.01.01 再掲載





戻る