「IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」










遥か昔から27年周期でデリーの街に蘇り、
多数の人間を食って再び眠りにつく「it」。
子供時代にitを撃退したルーザーズクラブの少年少女たちは街を出て大人になり、
それぞれ社会的に成功していたが、1人デリーに残っていたマイクから
itが目覚めて、殺戮が始まったという連絡を受ける。
彼等は約束を果たすために故郷へと車を走らせるが…というあらすじ。

ペニー・ワイズさんによるホラーショウたっぷり3時間。
ビルがジェームズ・マカヴォイ、ベヴがジェシカ・チャスティンという配役なので、
ペニー・ワイズさんは20分くらいで丸焼きにされて、
その後は炎の周りで歌ったり踊ったり過去話に花が咲いたりするのでは…
と思ってましたがそうでもなかったです。
原作ではそもそも冒頭のジョージィのシーンのあと
マイクからの連絡があって話が始まり、
徐々にデリーでの記憶が戻っていく構成なのですが、
大人時代と子供時代を前後篇で分けたので、
3時間のうち2時間くらいはオリジナルストーリーだった。

こわいものがバーンと出てくるのが駄目な人は、この映画無理かもです。
それこそモリモリ腹いっぱい、手を変え品を変え、ドンドコ出てきます。
監督さんは視覚的恐怖一本押しなので、音や気配の怖さはあまりない。
私は冒頭の、ペニー・ワイズさんが登場するまでが一番怖かった。
(あれも原作冒頭のシーンですけど)ペニワさんが出るとむしろ怖くない。

ダイナミックげろシーンと、普通のげろシーンがあります。

ラストばれ

思い出の品を集めて燃やす儀式とかは、あれはオリジナルです。
itの正体も、めっちゃ宇宙っぽくなっちゃって…。
そして亀はとうとう出てきませんでしたね。
ベンの視聴覚室のシーンでカメオ出演してた。

カメオと言えば久しぶりのキングのカメオ出演(古道具屋の主人)
おおむかしはめっちゃカメオででまくって、
1度は主演までなさっているのですが、(なので演技が板についている)
随分と容貌が変られていて、私も年を取るわけだわとしみじみした。

ベヴがかつての自分の家を見に行く場面は、
原作、1回目の映像化、今回、全部にありますが、
やっぱり優れたシーンですね。今回はおばあちゃんダンスが最高でした。
ティーカップの色が描写と違うけどな(キング警察のキング棒)。

私の原作2大地雷の残りの1つ、ビルとベヴの謎の不倫も
当然カットされていて、やったー!と思いました。
(それいらんやろ…って変な性行為を入れるの、キングの癖なんですよ)
(あと今の倫理観で子供にそれはまずいというのも丁寧に取り除いてある)
(違法ハーブでラリるのとか……)
ベンとベヴの話は原作よりも更に可愛くなってて嬉しい。
そして1回目映像化版よりもベンのイケメン度がアップしていて、
もし3度目の映像化があったら、
今度はヘンリー・カヴィルさんあたりをキャスティングしないといけないのでは…
と思いました。

リッチーの性指向の話は原作には全くないので
ちょっとびっくりしました。原作にない恋愛要素…ハッ!二次創作!?
(関係ないですが最近時々洋画でスト2を見掛けるのは何でなのか)
エディとスタン、今回はいけるのでは…?と思いましたが今回も駄目だった…。

最後突然ペニー・ワイズが「大人になったな…」とか言い始めて
なんか良い話風にまとめようとしていて笑いました。
ルーザーズクラブのみんなも困っちゃうよ。











2019.11.05 サイトに掲載

2020.01.01 再掲載





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