「死霊院」











悪魔祓いの最中に若い女性が亡くなるという
ルーマニアで起きた事件を元にしたホラーです。
女性新聞記者が事件調査にあたります。
ルーマニアの悪魔祓いの事件はこの映画の他に
もう1本映画化されていて、
こちらの映画は悪魔が原因、
未見ですがもう1本のほうは
集団ヒステリーが原因というような解釈のようです。

家具が動いたり、
悪魔に憑りつかれた人がガーって吠えたり、
虫の幻覚がちょっと見えたりするくらいなので、
そんなに怖くないです。

ラストばれ

悪魔に憑りつかれた人は、外国で働いていた間に
身体目当ての男性にひっかかって、
それで自分は穢れてしまったと悩んでおり、
心が弱っているときに悪魔に接触して移られてしまいます。

神も悪魔もまず酷い目に遭わせるなら
相手の男だろうって思うんですが、
まあ悪魔は信仰心篤いものが堕ちるのを好むって言うなら、
悪魔に狙われぬよう、信仰心を持たないようにするのが
堅実だということになりますがどうでしょう。

むかし女記者の母親は、
新しい治療法を試せば助かっただろう重篤な病気だったが、
神に任せると言って治療を拒んだ。
そして女記者は信仰を失うんですが、
この事件によって再び信仰を取り戻した?というようなラストです。

親子でも恋人でも他人なのだから、
信仰あるいは代換治療、様々な理由で
現代医学を拒否するのは仕方がない?ことなのかなあ…?
という個人的にモヤモヤしたところがスッキリしないまま終わりました。

あとこの件で神父は実刑判決を受けているそうなので、
ルーマニアの司法的には
悪魔祓いは認められなかったということになるのかな?

悪魔祓いで若い女性が亡くなった実際の事件の映画化って
見るのはこれで2本目ですけど、
やっぱり題材として興味を引きやすいのか
悪魔祓いで亡くなる女性が多いのかどっちでしょうね。










2019.10.30 サイトに掲載

2020.01.01 再掲載





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