「大脱出3」










オハイオに工場を作るため視察に来ていた
香港の富豪の娘が誘拐される。
誘拐犯は主人公のスタローンに復讐を目論む、とある人物であり、
次第に彼を追い詰めていく。
娘のかつてのボディーガードであり、恋人でもあった
マックス・チャンが救出作戦に加わるというあらすじ。

2から引き続き、
アメリカ人の出演者の多いアジアアクション映画という感じ。
脚本はブレにブレまくり、
もうこれ大脱出シリーズでなくてもよいのでは…?と思った。
ただしマックス・チャンの格好よさは天元突破、
もはや笑ってしまうくらい格好いいので、
マックス・チャンファンは見に行かれるといいだろうと思います。

「トリプル・スレット」と同じくアジアの富豪の娘が狙われますが
このねた、流行ってるのかな?

・アイディアを全部ぶっこむので全体の統一感が弱い
・教授とか富豪とか刑事とか、一応地位のある女性も
 出てくるが特に何もできない。精神的に幼い。
・不条理劇かと思うほど警察無能
この3点が揃うと人種比率関係なく、アジア映画っぽい。

ラストあたりまでバレ

マックス・チャンは、
特に挑発とダウン攻撃とウィンクが素晴らしかった。

うーん、って思ったのは、
悪者が富豪の娘を誘拐してメッセージを送り、
主人公チームが悪者の居場所を特定して、
じゃあそのアジトへ行くぞ!っていう流れは分かるんだけど、
ついでにそのメッセージを再生した場所を敵も特定して
スタローンのヒミツ基地に潜入して
出発準備中の主人公のガールフレンドを攫って、
一足先に悪のアジトに運搬しちゃうって、どうだろう。
富豪の娘も攫い、なおかつガールフレンドも攫うの?
ついでにピーチ姫も攫ったら?
ガールフレンドなんか攫ってないで
ヒミツ基地を焼けば勝ってたのに…。

あと奮闘むなしくガールフレンドちゃんは
首を切られて死ぬんだけど、
怒ったスタローンがナイフで敵の腹をメッタ刺しにしたり、
鉄の棒で頭部を串刺しにしたりするの、もう完全に違う映画だよ…。
この映画の主人公は用意周到で頭脳で勝負するタイプ。
最近見た「ジョン・ウィック」に感銘を受けたとかそういの?

ガールフレンドさんは「The冷蔵庫の中の女!」
という風な終わりで残念です。
ラストは男子だけで次の予定の話とかしてキャッキャしてるし。
2作目で役名は同じだけど女優さんが変り、
スタローンと30歳年齢差のある女優さんになり、
なんのかんの次の秘書子ちゃんはバッチリいるという、
人というよりアイテム扱いのガールフレンドちゃんさようなら…。

ところで愛するネコチャンを残虐に殺された男が、
相手に復讐する映画ばかりやっている世界は頭がおかしいと思うんだけど、
わたし去年、妻or恋人を殺された男が復讐する映画を連続で3本ほど見て
頭がおかしいと思いました。
(なので逆に「ジョン・ウィック」は好きです)
(たまには愛する亀や、愛する馬や、愛するサボテンを殺されて怒ったら?)
(悪のマッチョに掘られた自分のための復讐でもいいと思うけどあんまりないですね)












2019.10.03 サイトに掲載

2020.01.01 再掲載





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