「記憶にございません」 支持率が史上最低の総理大臣が、とうとう民衆に石を投げられ、 それが頭部にヒットして、気がついたら記憶がなくなっていたという 政治コメディ。 周囲にも家族にも最悪な態度をとってきた彼だが、 打って変わってまともな振舞いをするようになり、 次第に彼を見る目も変わってきて…というあらすじ。 三谷幸喜さん最新作。 現政権を皮肉り倒すブラックな笑いで新たな境地を開かれるのかな? と思いましたが別にそういう話ではなく、 政治に関しても、わるい政治家がいなくなれば社会はよくなる的な、 ふんわりした描き方でした。 同じく支持率が低い総理大臣が主人公の三谷さんのドラマ 「総理と呼ばないで」を思い出した。 内容ばれ ギャグとしては佐藤浩市さんと中井さんが写真の件で交渉するシーンが面白かったです。 斉藤由貴さんは登場時間は短いけど、おいしい役だった。 ROLLYさん、あの囲み目メイクがないと全然分からない。 最近すごい勢いで田中圭さんを見ているけど、全員春田さんに見える(笑) 不倫ねたセクハラねたがどんどん出てくるの、三谷作品ではわりと珍しいような気がする。 しかし日頃尻を撫でるセクハラを受けていた女性が、 相手が記憶喪失で真人間になったからといって突然好意的になって世話を焼くっていうのは、 セクハラへの怒りを甘く見積もりすぎのようにも思う。 まあ人は誤った行いをしても、いつでもやり直せるというのがこの映画のテーマなんでしょうね。 2019.09.16 サイトに掲載 2020.01.01 再掲載 戻る |