「天気の子」









新海誠さんの新作アニメーション映画。
予告の時から、これもヒットしそうだなと思ってました。
やっぱり風景の美しさがアニメ映画の中ではトップクラスだし、
RADWIMPSは5曲も提供していて、要所要所でバーンと使ってあるし。
(予告でも2曲流れました)

離島出身の16歳の主人公は、家出して東京で暮らそうとしていたが
仕事は見つからず先行きは暗かった。
東京は異常気象でずっと雨が続いている。
知り合った天野陽菜という少女に、快晴を呼べる能力があると知り、
主人公はそれをビジネスにしようと提案する、というあらすじ。

ボーイミーツガールものです。
天気を売るというプロットが面白いし、
依頼がどんどん来て、主人公達がそれをこなしていく過程が
曲に乗ってスピーディーに流れて行くシーンはわくわくした。
雨の描写はさすがだったし、あと今回は何度かあった食べ物のシーンが印象的だった。
複雑な料理じゃなく、製作者の趣味丸出しの和風料理でもなく
チキンラーメンとポテトチップスを使ったチャーハンとか、十代っぽくて面白かった。
あれはどうやって作るんだろう。
ただ、怒鳴ったり殴ったりのシーンが少しあるので前作よりは子供向けではないかも。

ラストばれ注意

新海誠監督の好みからすると
ラストで世界のゆがみを引き受けてヒロインが死に、または離れ離れのまま、
主人公の恋は美しい永遠になるという定番の形の方を選択されたかったのでは?
という気はしますが今回もちゃんと商業的ハッピーエンドを完遂された。

でもわりとさらっと3年間雨がやまなかったことや、
東京の半分が水没したことが告げられ、
なかなかショッキングな光景も見せられるというラストは挑戦的でした。
こういう場合大抵は女が自己犠牲の精神を発揮して命を捨てるのが定番なので、
世界より自分、他人より自分達、という選択は清々しかった。
(ここに引っかかる人も多いだろうけど)
触れられてなかったけど、ものすごい死者がでてるだろうなあれ…。

主人公の男女がメインですが、
くたびれた中年男と美少年、色っぽいおねえさんなども登場なさり、
そしてまた人気が出そうだなと思いました。
子供じゃなくなって随分長いので、
子供だけで街の夜を越すのがあんなに難しいって忘れてました。
十代だったらリピーターになって劇場に通ったかも。

過去作品の登場人物がちょっとだけ出てきます。
ソフトバンクの犬のお父さんはすぐ見つけられたよ。











2019.07.21 サイトに掲載

2020.01.01 再掲載





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