「マルクス・エンゲルス」 ドイツ・フランス・ベルギー合作。 原題は「Le jeune Karl Marx」なので、若きマルクスとかそういう感じ? まあでも比較的ちゃんとエンゲルスさんの登場シーンがあります。 19世紀、産業革命により資本家と労働者の格差は開きつつあった。 ドイツの地方紙で政治批判を行っていた記者のカール・マルクスは とうとう国外追放の憂き目に遭う。 一方イギリスの紡績工場主の息子フリードリヒ・エンゲルスは 労働者を虐げる資本家を疑問視し、 と社会構造や宗教に対する批判的な文章を発表していた。 そして彼等は出会い、相手の作品に並々ならぬ関心を抱いていたことを告白し、 定義だけではなく改革をする哲学者としての道を歩み始める、というあらすじ。 映画内での出会い(正確には2度目の出会い)は 険悪な雰囲気なんですけど、著作の話になると 見つめ合いながら最高だとか傑作だとか褒め合うのは面白すぎました。 それで2人でチェスして飲みに行ってベロベロに酔っぱらって 合同誌決定してるのかわいすぎる。 こっそりお互いファン同士だった同人作家かよ! 当時は人権の概念も希薄で、 価格競争のために賃金の安い子供に過酷な労働を強いたり、 従業員を3日3晩不眠不休で働かせて、体を壊せばクビという 非道がまかり通っていたようであるが、 今後の経済衰退によってはこういう労働条件を 絶対に経験しないとは言い切れないのがこわいところ。 内容ばれ 元々あった、人間は平等で皆兄弟だとする「正義者同盟」を乗っ取って、 資産家を打倒して財産共有制を目指す「共産主義者同盟」に変えたりとか 結構めちゃくちゃな事をしている。 結局のところ農奴と奴隷と賃金は形を変えて現在も残り、 共産主義は完全な形での成功例は今のところないけれど、 彼等は共著「共産党宣言」を初めとする優れた著作を残します。 裕福な坊ちゃんと貧乏な男、性格も結構違いますが 才能に惚れたからこそ関係が続いたんでしょうね。 キャプテン・アメリカのページ更新 まあ色々あったので…あほあほのエロで…。 2019.07.04 サイトに掲載 2020.01.01 再掲載 戻る |