「ダウンサイズ」 監督アレクサンダー・ペイン 人口問題を解決するために、人体を13センチまで縮小する技術が開発される。 低収入家庭である主人公夫妻は、 資産価値が増えるというプレゼンを受けてダウンサイズ処置をする決意をするが、 小さくなった夫が目覚めると妻の姿はなかった…というあらすじ。 思ってた内容とかなり違って、 でっかい小さいに関するコントがずっと続くと思っていたら、 割りとシリアスで、 どっちかというと中年の男が気付きを得る系の話なのでした。 小さくなっても当然ながら貧富の差はなくならないし、 ダウンサイズ処置を受けなかった人との分断が始まったりします。 ラストまでばれ ダウンサイズの際に歯や髪は縮小されないので、 抜歯処置を行わないままダウンサイズすると、 歯のせいで頭部が破裂するとか 大きいままの人間と、小さくなった人間の選挙権が同じなのは不服とか そういうのは面白かった。 しかし富裕層は白色人種が多く、 そこにハウスキーパーとして雇われているのは有色人種、 貧民集合住宅に住んでいるのも大部分有色人種、 というのは映画として少しやばいのではないか。 主人公は終末思想のカルト集団に感化されて、 恋人のベトナム人女性の止めるのも聞かず、 地下のシェルターで閉鎖生活に入ろうとしますが 寸前で気が変って女性のところに戻って ハッピーエンドです。 しかし冒頭で奥さんに逃げられたのも、 パートナーとの対話が足りなかったのが原因なので、 これそこのところに主人公も監督も気付いてるのかな…? 改善されたのかな?となんとなくソワソワする映画でした。 小さくなってからできた、変人の富豪の友人役で クリストフ・ヴァルツ氏が出てきます。 2019.05.13 サイトに掲載 2020.01.01 再掲載 戻る |