「ダンボ」 1941年のアニメ「ダンボ」をティム・バートン監督が実写映画化。 とはいっても、耳の大きな子象が、母象と離れ離れになり、 サーカスで芸を披露させられる、という部分のみが同じで それ以外はほぼ新規のストーリー。 音楽ダニー・エルフマン、衣装コリーン・アトウッドのいつものティム組。 でもお話にティム・バートンっぽさはあまりないように思う。 メディチ・ブラザーズ・サーカスでかつて花形乗馬曲芸師だったコリン・ファレルは 戦争で片腕を失い戻ってくるが、妻は亡くなっていた。 団長は彼に象の世話係の仕事をあてがうが、 象のジャンボが出産した子象は耳が大きい不思議な姿をしていた。 男とその娘、息子は象を世話するが…というあらすじ。 中期以降のティム・バートン監督作品には 当たりティムと外れティムがあるんですが、 今回は珍しく泣けるティムでした。 泣ける映画が好きな人には当たりだし、苦手な人には外れ。 ダンボがかわいすぎて、特に違和感とかもなく え…?なんで馬鹿にするの?この程度の耳は誤差の範疇では?意味がわからない? となりました。 私は結構好きです。 ラストばれ なぜならば、「この人は意地悪なのでは…?」と思わせて 「いい人でした!」っていうのが何回かあって、それでなんとなく 見終わった後にぽかぽかするというか。 団長はダニー・デヴィートだから 悪そうに見えてもまあいい人だろうとは思ったけど、 ダンボをヒールで蹴ったりする要員と思われたエヴァ・グリーン様が まさかのいいひとで、あと名前忘れたけど部下の人まで 「動物にひどいことするので仕事やめたったわ!」 とか言ったのにはびっくりしました。 サーカスにはあまりティムの熱を感じませんでしたが、 あの業界最速のクズの死は、子供が人形の手足をもぐような素早さだった。 「早っ」って思った。 ドリームランドは、一度行ってみたい素敵なデザインでしたけど、 あれを燃やして叩き潰す(しかも最後こらしめランドにする)映画を、 ディズニー配給で撮るところは若干ティムっぽいと言えなくもない。 あとピンクの象。このシーン好きだったんだろうなあと思った。 ダンボが姉弟を助けにいくところでウッって泣いた。 2019.03.31 サイトに掲載 2020.01.01 再掲載 戻る |