「いつだってやめられる 闘う名誉教授たち」









イタリアの「オーシャンズ11」とも言われる、
大ヒットアカデミックケイパーもの3部作の完結編です。
大変楽しいラストでした。
リストラで職を追われた学者たちが、
サイドビジネスで合法ドラッグを始めるが捕まり、
彼等のスキルに目を付けた司法の取引に応じて
合法ドラッグの製造元を割り出す業務に従事するが、
その過程で、神経ガスを製造しているグループがいることに気付く…
というあらすじ。

相変わらず浮世離れした教授たちが、わちゃわちゃしています。
予告で見て「!?」って思ったシーンも全部納得しました(笑)

内容ばれ
敵も学者だし、協力者も学者。
憎めない感じの事情ある敵でした。
世界的に大学ってどんどん予算縮小される傾向にあるんですかね。

おおむねハッピーに終わって、
かといって元妻が、ああん、やっぱりスッキ!とか言って
主人公のところに帰ってくるわけでもない、
そこのところはちょっとほろ苦いエンドでよかったです。
学術を探求する徒であるが、
学生を守り導く先生としての矜持もあるという。
ほぼ何もしてないメンバーもいるけど、みなさん可愛いので許す。

余談ですが、ハリウッド映画を見慣れているので
人種のばらつきがないことに違和感がありました。
しかし考えてみたら邦画だって大抵はアジア人のみなので、
イタリアの大学の理系教授人種構成がああいう感じなのでしょう。
あと性別も、学者は全員男性で、
死んで復讐の動機になる学者だけが女性。
ちょっと気になったのでイタリアのジェンダーギャップ指数を調べましたが
2017年は82位。わあ、一緒に頑張ろうね!
(日本は114位でプークスされるほど低い)

フランス語の「ピュターン!」に加えて、
イタリア語の「カッツォ!」も聞き取れるようになりました。
この調子で世界の「くそ!」を制覇するぞ!









2018.12.18 サイトに掲載

2019.01.01 再掲載





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