「ルイスと不思議の時計」 (原題:The House with a Clock in Its Walls) 監督イーライ・ロス 脚本エリック・クリプキ 原作ジョン・ベレアーズ「壁のなかの時計」 ファンタスティック・ビースト便乗商法の適当魔法ものかな? と思ったんですが、 コンパクトに上手くまとまってて、魔法がきれいで、 子供がかわいくて、魔女が強くて格好良く、 こわいシーンに気合が入っていたので 私は好きだな…と思っていたらエンドロールに イーライ・ロス監督、って出てきてずっこけました。 監督アルバイトしてるの!? ホラー界の寵児と、スパナチュのシリーズ構成・序盤脚本家の人がタッグを組んで 児童文学に挑戦するというなかなか面白い企画。 そりゃ予告に監督の名前があまり出てこない訳だ。 「グリーン・インフェルノ」のイーライ・ロス監督!とか書けないもん…。 両親を事故で亡くしたルイスはおじの家に引き取られるが、 初めて訪れるその家は幽霊屋敷のような外観だった。 さらに驚いた事におじの職業は魔術師で…というあらすじ。 ケイト・ブランシェット演じる最強の魔女が魅力的です。 本当に魔法が使えるようにしか見えないし、 魔法が使えなくても戦えそうな身のこなし。 おじさんは、「ジュマンジ」で 中身が女子高生のおじさんを演じていた人ですね。 内容ばれ 第二次世界大戦で部隊とはぐれたカイル・マクラクランが、 黒い森で悪魔と出会うシーン、ちょっとぞっとしました。 悪魔が何も言わずに飲み物をくれるのとか、 ヘラヘラ笑いながら飲んじゃうところとか。 この映画の友情の描き方が結構好きで、 おじさんとツィマーマン夫人はいつも罵り合ってるけど、 夫人は親友のおじさんを信頼してるし、 おじさんは夫人のいないところで、夫人の魔法を絶賛している。 あとおじさんとアイザックの友情とか、ルイスとローズの友情とか。 ホラー映画独特の、世間から浮いた人間の結束と 隠された力の発揮も良かった。 ルイスが自分のライフスタイルを組み込んだ オリジナルの魔法を作り出すところ特に。 ホラー映画の鉄則、リア充への殺意も健在で、 タービーとかはすごい扱いでしたけども。 原作シリーズは長く続いているようで ローズとツィマーマン夫人はバディだそうですが それはちょっと続編で見てみたいです。 1973年の原作初版の挿絵は エドワード・ゴーリーとのことで、普通に欲しい! 原作あらすじを読むとルイスがかなりアカン子みたいで、 映画ではそこが修正され、しわ寄せがタービーに行ったっぽい。 エンドロールがとってもかわいい。 何気にベルゼバブが混ざってフィナーレの挨拶をしていた(笑) 2018.10.17 サイトに掲載 2019.01.01 再掲載 戻る |