「インクレディブル・ファミリー」









2004年の(!)「Mr.インクレディブル」の続編。
前作ラストからシームレスに続いています。
ヒーロー活動が禁じられている世界で、
相変わらず隠れて人助けを続けている一家だったが、
法律を改正して再びヒーローを復活させようという富豪からのオファーがあり、
活動支援を受けるが…というあらすじ。

今回は一家の主婦であるイラスティガールがメインで、
Mr. インクレディブルは家の中を管理する役割。
前作と比べるとびっくりするくらい男女観がアップデートされているのですが、
それがごく自然で、どっちのパートも多くのアイディアに支えられていて
面白かったです。
子育て大変!+エンタメという意味では「未来のミライ」と
同ジャンルの映画だと言えるので、見比べてみるのも面白いかも。

内容ばれ

家事育児の大変さと、社会的に認められ充実する妻への嫉妬、
それを短い時間ながらしっかりと描写し、
親として家族に認められるには家庭内での相応の時間と努力が必要なこと、
外で立派な事をしている、お金を稼いでる、それだけではダメということも
描写してありました。しかも面白おかしく。これはすごい!

ヒーローであり家父長でもある男が、育児に専念して疲弊し、
妻は社会で成功するエンタテインメントなど、年配の男性には(相当柔軟な人を除いて)
受容しがたい物語で、この話もものすごい駄作に感じられると思います。
でもその年齢層の人はきっと数十年後にはいなくなって、
観客も、そうして新陳代謝していくので、
物語はこれからも、どんどんアップデートしていってほしい。

アクション的にはイラスティガールの能力が多彩で、
そりゃコストで考えたらどうしてもその選択になるよなあ、
という説得力があった。
あとはフロゾンさん万能、しかもいいひと。
水の供給さえフォローできたらこのひとが最強なのでは。
ジャックジャックはチート能力者なので、今後が楽しみです。
それと、あのポータルの開ける子がアシストすると
ものすごい面白いバトルになりそうなので、レギュラー化してほしい。

それにしてもインクレディブル世界だから丸く収まったけど、
ヒーローに厳しいMCU世界だったら、全員投獄されて次回に続いてたな。

ちびっこちゃんたちが終わったあと何人も
「おもしろかったー!」って言っていて、フフ…って思いました。









2018.08.16 サイトに掲載

2019.01.01 再掲載





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