「ミッション:インポッシブル フォールアウト」








監督脚本は前作から引き続きクリストファー・マッカリー。
CIAとIMFが壊滅させた組織シンジケート、
その派生組織であるアポストルが、強奪されたプルトニウムの入手と
それによるテロを計画しており、なんとしても阻止せよと指令を受けた
イーサンは、プルトニウムの闇取引に向かうが…というあらすじ。
CIA、IMF、MI6、アポストル、武器密売集団、
様々な組織の思惑が入り乱れるシリーズ新作。
今回は、トム・クルーズがビルから飛び移る撮影の途中で
足首を骨折する事故があり、体を張った彼の演技が話題になりました。
というか「メイズ・ランナー」完結篇で主役が顔面を骨折したり、
「デッドプール2」でスタントさんが亡くなったり、撮影は安全にお願いします…。

前作よりもアクションが強化されていて、
降下アクション、パリの街を駆け抜けるバイクアクションに、
ビルからビルへ飛び移り、崖の上で殴り合い、
前作同様キレキレの動きを見せるイルサ、
中でもトイレでの格闘がよかった。
あの男性、話のバランスが崩れる程強いんですけど、
彼はリャン・ヤンさんというスタントさんだそうです。

ベンジーのヒロインポジションは継続していて、
ベンジーのお蔭でなんとか息のつける笑いのシーンが入って、
本当にこのシリーズはサイモン・ペグをお迎えしておいて良かったなと思いました。

うーん、しかし私は前作ローグ・ネイションのほうが好みかもです。

内容ばれ

仲間とのつながりを描くシリーズなのにブラントの不在の説明が全くない、
メインプロットがプルトニウムwith学者で手軽セットすぎる、
(最近でも「アメリカン・アサシン」で使われた)
あとイーサンの相手を妻からイルサへ変更かけてきた、
という点がちょっと(私には)引っかかりました。
とくに最後のやつは、最愛の人は妻だけで、あとは等しく博愛の対象で
でも人類全員を命賭けて護っちゃう、ちょっと神っぽいイーサンが好きだったのと、
あとイルサが今後イーサンの恋人になることでアクの強さを矯められて
ヒロインしぐさを強要されたら嫌だな、イルサは野生の獣のように
強く独立した存在でいてほしいなという理由でかなり気になりました。
中の人の年齢だと20歳ほど違うのも…ちょっと時代に逆行している…。
いや、次回作で「やっぱりやめ!」ってなるかもだし、
見た事もないような新しい男女の関係を見せてやるという、
意欲にあふれた前振りかもしれないけど。

レーンが理念を捨てて復讐の幽鬼のようになっていて面白かったが、
ウォーカーくんはちょっと不思議なキャラクター造形で
なぜ序盤の彼はあんなにトンチキなんだろう。天然(という設定)なのか?

イーサンが女性警官を助けるシーンは好きです。あれ男性警官でもよかったな。
あとまあベンジーがかわいい(×100回)。
ルーサーはもはやイーサンの実の姉みたいだった…。









2018.08.09 サイトに掲載

2019.01.01 再掲載





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