「ライオット・クラブ」








ロネ・シェルフィグ監督
オックスフォードの伝統ある秘密の倶楽部「ライオット・クラブ」での
青年たちの暴走と狂気を描いた作品。
クズが大ハッスルの映画なので超後味悪いです。
ライオット・クラブはオックスフォードの中でも上位の大学に在籍する、
家柄よく、能力の高い男性しか入部できないため、
2万人の学生の中から10人しか選ばれない。
しかしその倶楽部に在籍したものは輝かしい将来が約束されます。
オックスフォードに実在するエリート倶楽部
「ブリンドン・クラブ」をモデルにしています。

序盤はオックスフォードの学生の生活ってこんな感じなのかって
普通に興味深く見られるのですが、段々と世界共通のあの、
若い男子集団のホモソーシャル病が悪化して、
とんでもない残虐な事をやらかすという流れなので、
元気な時でないとちょっときついです。

ラストばれ

礼装でイキって支配者の演説をまくしたてていた時とは対照的に
ムショにぶちこまれた姿は、補導されたヤンキーとあまり違いはなかった。
エネルギーのあり余った男子が群れると、相乗効果で碌な事にならない。
(私達がわくわくする、児童文学の少年達の秘密のグループ、
あれの負の面だなと思った)
(そういえば比喩表現として
「ハリー・ポッターのようにゲイ」って言葉が出てきて悩んだが、
ハリーは異性愛者で、見た目も特にゲイゲイしいようには思えない…?)

作中、オックスフォードの女学生が倶楽部に呼ばれて
2万7千ポンドで全員に口で奉仕するように指示されるシーンがありますが、
大雑把に言って400万円くらい?
ああいうのはむしろ行為そのものより、
人がお金で膝を屈する瞬間が面白いのだろうと思います。
2年分の学費って言ってましたけど、案外安いですね学費。

英国の所謂アッパークラスの多くがあそこまで差別主義者で
心の底ではワーキングクラスの人々を憎んでおり、
リベラル思想なにそれおいしい?状態だとは思いたくないので
完全ファンタジーだという事にしたいです。










2018.05.10 サイトに掲載

2019.01.01 再掲載





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