「アウトサイダーズ」 英国コッツウォルドで、様々な理由によりまともな職に就けない者たちが トレーラーハウスを並べて生活し、ヤギや犬を飼い、 裕福な家に強盗に入ることで生計を立てていた。 彼等の手口は巧妙で毎回起訴には至らず、彼等は独自のルールと、 キリスト教を改変した宗教を持ち、それなりに楽しく暮らしていた。 集団のリーダーの息子マイケル・ファスベンダーさんは、しかし 自分の子供には普通の人生を歩んでほしいと望み、 グループから脱退しようと考えていた…というあらすじ。 犬が死ぬシーンがあります。 野ウサギを車で追いかけ回して狩り、犬のエサにするシーンがあります。 マイケル・ファスベンダーさんを見に行きました。 意外にも今回ファスベンダーさんはあまりボロボロにされず、 懊悩はするのですがあくまで前向きなもので、 ファスベンダーさんを巡って火花を散らす幾人かの監督が声を揃えて 「「「「分かってないな」」」」っていう幻聴が聞こえました。 むしろ他の監督ならショーン・ハリスさんの役を ファスベンダーさんに振ったのではないかという気がします。 内容ばれ 学校行ってないせいで読み書きも出来ないファスベンダーさんですが テーマは最貧困層の末路とか、国家権力への抵抗とかそういうのではなく 父から息子へ、受け継がれる思い…とかいうふんわりと甘いものなので、 ラストもふんわりふんわりしてた。子犬は大丈夫なのかコラ。 ファスベンダーさんがショーン・ハリスさんにつらく当たるのは、 もちろん犬を殺されたとか理由は色々ありますが、 愛される弟への嫉妬てきなものもあると思う(別に血は繋がってないけど)。 だからこれ本当に父と息子の話です。 法治国家は、弱者が自分よりはるかに腕力の強いものを縛り首にできる(こともある)場なので、 原始時代だったらあのグループは完全に強者だったろうに残念だったな(感想)。 2018.02.15 サイトに掲載 2019.01.01 再掲載 戻る |