「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」 「6才のボクが、大人になるまで。」の リチャード・リンクレイター監督。 野球強豪大学にスポーツ推薦で入学した主人公が、 専用寮に越してきて、個性的な部員たちと共に 新学期が始まるまでの数日間を、 酒とパーティーと女の子三昧をして過ごす…というお話。 特に事件は起こらず、遊んで飲んで性行為で終わります。 映画製作者ってなんのかんのいってナードが多いので、 ここまでジョックスの生活を皮肉なしに描いた作品は案外少ないかもしれない。 物珍しいので、へえーそうかーこんな風なのかーという気持ち。 みんな脳筋で(自覚はある)、ホモソーシャル的で、キャッキャしている。 先輩後輩の隔てはあるけど、東洋ほど厳格ではない感じ。 ホラー映画とかに出てくる彼等はたいてい、 ナードを脅したりいじめたりしているので、別の生物みたい。 内容ばれ 主人公は真面目な女生徒と出会い、 彼女はパーティーですぐにやれるようなバカ女たちとは違う! って言うんですけど、結局なだれこむのは性行為で、 ちょっと、どう違うのよ(笑)とは思いました。 楽しい新学期が始まる…という終わり方だった。 しかしキングの小説では大抵彼等は スポーツ選手にはなれず、金髪の嫁と若いうちに結婚し、 あまりよい仕事には恵まれず、 昼間からスポーツ番組を見てビールを飲んですごし、 子どものために教育費がかけられず、貧乏の連鎖が… 的な描写がされているのを思い出し、しょっぱくなりました。 反ジョック作品を見すぎて、 会った事もない彼等にすっかり偏見を持ってしまっている。 2018.01.26 サイトに掲載 2019.01.01 再掲載 戻る |