「バーフバリ 王の凱旋」








数奇な運命の元に生まれたバーフバリは父の王国に帰還し、
25年間囚われていた母を取り戻し、
かつて国民に愛され、国王になるはずだった父に何が起きたのかを知る。
民を虐げ、母を虐待してきた伯父とバーフバリは正面対決する…というあらすじ。

公開直前に衛星放送で1をやってくれたので見てから行きましたが、
冒頭で物凄く丁寧な前作のあらすじを流すので、
見てなくても大丈夫だったかも…と思いました。
1より2のほうがスケールがでかい。
お話は、細けぇことはいいんだよ!という感じです。
主人公のお父さんが奥さんと出会って、恋をして、姦計により王宮を追われ、絶命し、
息子さん怒りの仇討、象!歌!踊り!血!生首!歌!という感じ。

『バーフバリ 王の凱旋』特別映像
https://www.youtube.com/watch?v=b_VTZBIDl7I&feature=youtu.be

荒唐無稽もある水準を越えると呆然とするしかなくなり、
「バーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!」と、
映画館から颯爽と出て来られること間違いなしです。

内容ばれ

1で息子バーフバリが出会った美女、めっちゃ気の強い女闘士だなーと思ってましたが
彼女が子猫ちゃんに思えるくらい、父バーフバリの惚れた王女デーヴァセーナが
超気の強い女性で、最高権力者たる姑に公衆の面前で反対意見を言い、
夫の兄をdisり敵対する意思を見せ、そして痴漢の指を全部斬り落とす。
というかこの映画に出てくる3人の主要な女性キャラクター、
政治家だったり剣士だったりして全員気が強いんですけど、邦画だとあり得ませんね。
(でもさすがのシヴァガミ様も嫁姑問題で判断力が鈍って陰謀を見抜けなかったのは残念でした)
(シヴァガミ様、すごい目じからだった…インドの人の眼球って物理的に直径が大きかったりするのかな)

私の推しのおじいちゃん剣士カッタッパは後篇ずっと出てるって教えてもらって見に行ったのですが
めっちゃ、ずっと出てました。父バーフバリと楽しくキャッキャと旅したりしてた。
私は1でカッタッパに惚れた大富豪が、私兵を率いて加勢に来てくれて、
最後に「是非一緒に来てくれないか」と誘い、
「ご恩に報いたい気持ちはあれど、私の主は生涯ただお1人」と断られるが
「されど、許されるならこれからは友とお呼びしてもよろしいでしょうか」
というほのぼのしたシーンがあるに違いないと思っていたのですが(妄想長い)特になかった。

あと、しょうもないことですが、ヒロインが船に渡るための橋が壊れてしまって
父バーフバリが川に立って、その腕と肩の上をヒロインが歩いて渡るシーン、
イケメェェン!っていう映像演出と音楽だったけど、
げろを吐く時に髪を押さえてもらうのが萌えという
欧米女子の感覚と同じくらいピンとこなかったインドの女子の萌え。
カッタッパが父息子両方のバーフバリに複数回踏まれるシーンがあったので、
踏むという行為に対して、儀式行為とは別のフェティッシュな何かがあるのかもしれない。
そういえばインドのバーフバリ夢女子は変態のバラーラデーヴァと
バーフバリ両方に愛されて監禁とかされちゃうデーヴァセーナのSM小説とか書いて
そちらも映画化されたりしないだろうか。

なんか冒頭のあらすじ、
「伝説はある街から幕をあける。
かつて、ムゲンという伝説のチームがこの一帯を支配していた……」
って続きそうで、ものすごくHiGH&LOW感がありました。

あと最終戦のスローモーションはザック・スナイダー風味で
マン・オブ・スティール感もあった。
色々味わえてお得!








2018.01.08 サイトに掲載

2018.01.30 再掲載





戻る