「鋼の錬金術師」








荒川弘さんの同名人気漫画を実写化した映画です。
デビルマンや実写進撃を越えるとか、事前に騒がれていたほどではなかった。

内容はエルリック兄弟の生い立ちの説明が少しと、
タッカーの話を中心に、
賢者の石を使ったホムンクルス軍団計画と、ハクロ氏や
ラスト、エンヴィー、グラトニーの3人を適度にアレンジして
味方側のいいエピソードをちょいちょい混ぜつつ
オリジナルの結末で締めるという感じです。

ホムンクルス3人は結構良かったし、
ラストは色っぽくてとりわけ良かった。
タッカーはどう見ても神戸のハンター邸に住んでいる大泉洋さんで、
素敵なご自宅が羨ましかった。
焼死体の出来がよかった。
終盤に意味のない移動が何度かあるのが気になったのと、
あと主役が激高して大声を上げたり物を壊したりするシーンが
ちょっと多いのではないかと思った。

全体的にもう少し色調を補正したら、
コスプレ感が薄れたのではないか。素人意見だけども。

余談
この映画の監督が偉いのは、
ボッコボコに叩かれても「原作が大好きです。
実写化できて嬉しいです」という態度を崩されない所。

私は作品の出来と製作者の人格は別物であるという主義ですが、
「いや、待てよ、作品の出来がいまひとつのアレだった場合、
印象は製作者の人格に左右されるのではなかろうか…」と今回思いました。
例えばどうしようもない芸を披露した人物が
「俺様の至高の芸術が分からない奴はバカ!脳みそ破裂させろ!」という態度と、
「自信はないけど頑張ります!これが好きです!」という態度だった場合、
腹立ち加減はどうなるかという話。
(ちなみに前者でまず私が思い浮かべるのは実写進撃です……)










2017.12.04 サイトに掲載

2018.01.30 再掲載





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