「人生はシネマティック!」








英国製作。
1940年、イギリス政府は戦意高揚のためのプロパガンダ映画製作を決定する。
女性の視点も必要とのことで脚本家チームに加えられた主人公は
ダンケルク救出作戦で父の船を操縦し兵を救ったという双子の女性を取材する。
映画の題材は彼女たちに決定し、チームは執筆を開始するが…というあらすじ。

黒板に線を引き、冒頭と結末と途中で起きるイベントを小さなメモに書いて貼って
間を埋めていく作業、ああいうのわくわくします。
フィルム1分間につき脚本およそ1ページ。

役者からの頓珍漢な修正依頼や、
演技のできない軍人を出せというクライアントの無茶な依頼などを
主人公たちは機転と工夫で乗り越えていきます。

ラストばれ

女性監督なので、仕事をする女性の苦難描写がシビアです。
自分の遠方での仕事のために妻は当然仕事を辞めて付いて来るだろうと
全然疑わずに信じている夫、
「ワンワン」というセリフを書くために犬を雇う者はいないというセリフ、
女性脚本家とはまともに話をしない役者、
年寄りと女性に活躍の場が回ってくるのは、若い男がいないからという厳しい現実。

脚本のアイディアでどうしようもなかった部分が格段によくなって、
感動の名シーンになっていく過程は面白かった。
全体的によく練られたお話でした。
1つだけ不満なのは、できればトムと主人公は能力をリスペクトし合う、
最高の仲間のままでいてほしかった、という点。
あらすじが甘くなりすぎるのと、異性運が悪すぎるのと。

この映画には関係ないのですが、
むかし見ていた番組の中盤でヒロインの女優さんが降板し、
テーマが時間ものだったのをうまく生かして、より面白い話になって
「すげえな!」と感心したのを思い出した。
逆に他のドラマで、中盤で主人公役の俳優さんが歩行困難になる怪我をされ、
そちらは脚本ではカバーできずにグダグダになったこともありました。懐かしいです。










2017.11.29 サイトに掲載

2018.01.30 再掲載





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