「秒速5センチメートル」








監督・脚本:新海誠
東京の小学校で出会った少年と少女が思いを通わせ、
少女が栃木に転校しても気持ちは変わらないまま、
少年は彼女に会いに行き、そこで2人はキスをする。
栃木と鹿児島に別れて暮らす2人だが、
高校生になった少年に片想いをする別の少女が現れても、
少年はずっと彼女のことを想いつづけ
それは彼が社会人になっても変わらなかった。そして…というあらすじ。
3つの短編に分かれています。

監督は物語における恋愛のパワーを純粋に信じているので、
お話としては思い合っている、または片想いをしている描写と、
あと美しい風景の描写しかない。
私は「恋愛は楽しいけど、なくても楽しい。安らかだし」
ってタイプなので、この世界はちょっと恐い。
2話目に出てくる女の子とか、
24時間毎日好きな男の子のことしか考えてないし。
この描写、胸に迫って泣ける人もいらっしゃると思うけど
私には怖い。

内容ばれ
過去の恋愛を美化する能力においては、
到底女性は男性に及ばない気がします。
そして過去に出会った女性を盛りに盛って神聖視して
絶対的女神にする能力もまた然り。
文学界にはそういういきさつで誕生した数々の名作があります。
ダンテ「神曲」とか、ゲーテ「若きウェルテルの悩み」とか
ペトラルカ「カンツォニエーレ」とか。
そして相手は神格化されているので、当然思いは成就しない。

風景の中を走る電車と、車窓からの眺め、とても綺麗でした。
岩舟駅、「花とアリス」でも使われているのですね。









2017.11.22 サイトに掲載

2018.01.30 再掲載





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