「ザ・サークル」 地方で望まない仕事をしていた主人公は 友人の紹介で巨大IT企業の面接を受け、見事合格する。 その企業では、すべてをオンライン上で共有する事により、 犯罪や不正がなくなるという理念でSeeChangeというカメラを開発し 世界中にばら撒いていた。 主人公は経営者の提案で、自分の生活のすべてを カメラで公開しネットで共有する決意をするが、 それは家族や友人たちに思わぬ影響を及ぼし…というあらすじ。 ベストセラー小説の映画化。 エマ・ワトソン、トム・ハンクス、ジョン・ボイエガなど、豪華キャストです。 巨大IT企業サークル(グーグル社がモデルのようです)が気持ち悪くて 金曜夜に帰って月曜朝に出社すると責められて、 もっと社内のコミュニティに参加しろとか、社内で趣味が同じ者と繋がれとか、 社員のSNS上の発信を読めとか言われるんですよ地獄! でも現実私の職場でもどんどん共有化が進んできて、 その共有ツールが「前回のログインからこんなに時間が空いている」とか 「共有情報が少ない」てきなメッセージを寄越してウボォ…という感じなので、 この映画のサークル社のような職場環境が世界的なスタンダードになるのも、 あり得ない話ではない気がします。 ラストばれ オンライン上での社会性と、リアル世界での社会性は微妙に違う気がするんですが、 どっちにも共通する事は、自分をさらけだす事の肝要さだと私は思います。 私は致命的にそこが苦手なのでオンライン上でもリアル世界でもコミュ障気味です。 この映画のように「秘密は嘘」(=共有しないのは嘘をつくのと同じ) という概念が定着したら田舎に隠遁して流木でシャンデリアを作るしかない。 ネット社会を悪と断じる類のよくある映画にはしたくなかったのか、 システムは素晴らしいのに経営陣がだめだという解決方法でした。 しかし友達が死んでるのにそれはちょっと…と、もやもやしたのと、 あと他社に引き抜かれたくないから雇用してるんだろうけど、 どうしてあんな危険人物ボイエガくんをフリーで社内をうろつかせておくんだ?とか、 地下サーバ室のシーンは特に意味がなかったけどカット忘れ?とか、 見終わったあと首をひねる所はありました。 でも優等生的にきっちり仕上がっているので、 出演者の豪華さに反して興行成績がよくないのは不思議です。 主人公の親友がいい人だったので脱社畜して仲直りできてよかった。 身長180センチなのに愛嬌のある甘い顔立ちで、 小柄でクール系の顔立ちのエマさんとの対比がいいです。 MCUでガモーラの妹ネビュラを演じてた人だ。 世界中のフォロワからのメッセージ、 英語をはじめとするアルファベット言語とあと中国語、 アラビア語はあったけど、たぶん日本語はなかった。 実際のネット人口の比率に応じてるのかな? あと「ニコ」と「ムカ」(Smile・ Frown)があるということは SNSトゥルーユーには 「いいね!」と「よくないね!」が実装されているということですね。 既存SNSで渇望されている「よくないね!」ボタン…。 はりぽた者的な着目点は、秘密の部屋の中のタイムターナー的オブジェ。 「ザ・サークル」の中で社内レクリエーションとして ドッグヨガ(DOGA)が行われていて、 へえ…なにそれ…って思ったんですけど https://www.youtube.com/watch?v=XpLJbCGMXvA なんか後半ヨガ関係ないし、これ中に人が入って…? 2017.11.19 サイトに掲載 2018.01.30 再掲載 戻る |