「IT イット "それ"が見えたら、終わり。」 キング原作「IT」2度目の映像化。 田舎町デリーの少年ビルは、幼い弟が行方不明になって以来、 鬱屈した暮らしを送っていた。 しかしふとしたきっかけで知り合った6人の仲間と行動を共にするうち、 27年周期でデリーを襲う大量死事件を知り、 今がその27年目であることに気付く…というあらすじ。 原作は1958年の少年時代を回想する 1985年の大人になった彼等がメインですが、 映画では大人のパートはカット、少年時代の物語になっています。 (続編で大人のパートのみを撮るらしい) 私はピエロが全く怖くないので、青春映画として楽しみました。 それぞれに問題を抱えた少年少女が結束して、 勇気をもって恐怖と立ち向かう過程は、何度見てもいいものです! ホラー半分、友情物語半分という感じ。 「スタンド・バイ・ミー」もそうですが、 キングの書く繊細な少年主人公は絶品です。 原作、ドラマ版、すべてねたばれ (キング警察参上!) やっぱり下水道の暗がりからピエロが顔を出すシーンは 意味が分からなくて最高ですね。 今回のもいいしドラマバージョンもいい。 蜘蛛と亀は出てこず、象徴する物が映りました。 ドラマ版は当時の技術で蜘蛛を出したのが大失敗だったから、 良い判断だったと思います。 この映画の終盤の皆がフワフワ浮いているビジュアルも大変良かった。 子供たちが1人1人仲良くなっていく過程はかなり端折ってます。 ペニー・ワイズが見せる幻覚シーンは半分以上刷新。 いじめでもおふざけでも人種差別的な発言はほぼカット、 あとシルバー号にトランプが挟まってないとか、ベヴのブルズアイがないとか、 ダム造りのシーンがなかったとか(細けぇ)。 私の原作2大地雷である、ベヴァリーが6人全員と 性行為をするシーンはカットされていたので安心しました。 この調子で後篇は不倫をカットしてほしい。 しかし大人時間の彼等の話はかなりビターなんですが、 あれだけで映画化って可能なのかな…?少年時代の回想を挟むのかな? ちなみにケネディ暗殺を書いたキングの「11/22/63 」に 全員ではないけど彼等がちょこっと出てきます。 2017.11.07 サイトに掲載 2018.01.30 再掲載 戻る |