「怒り」








夫婦が自宅で何者かによって惨たらしく殺されるという事件が
八王子で起きて1年が経過する。
千葉の漁港で父と暮らす娘が出会った素性のしれない男、
ゲイの男が東京のハッテン場で出会った陰のある男、
沖縄に引っ越してきたばかりの娘が出会った放浪する男、
3人の男を中心に話は展開します。
彼等は事件の犯人なのか、それとも違うのか、周囲の人間は懊悩する事になります。

原作は吉田修一さんの同名小説。
李相日監督作品。「許されざる者」の監督さんですね。
暴力衝動がお得意のテーマなのかな?そして渡辺謙さんがミューズ?
音楽は坂本龍一さん。予告の時から綺麗な曲だなと思っていました。

3人の男それぞれに殺人犯を思わせる要素があり、
そして3つの世界の状況を上手くかぶせて映像で繋いであるのは見事でした。
最後までぐいぐい引っ張られた。

オチばれ

それはそれとして、腐女子なので綾野剛さんは犯人じゃないといいな!!
とめっちゃ念じながら見てました(笑)。千葉のカップルがハッピーなら
あとはどうでもいいとまで思いました。
結果としては犯人のせいで悔いを残すお別れとなったので、ヤツを許さない。

英語教師殺害事件の犯人が元になってる感じですが
それを書くと犯人ばれになりますね。

沖縄の話はちょっと、なんていうか、住宅地の子供がピアノを練習できる時間に、
繁華街から数分離れた公園で、女の子がいきなり米兵に性暴行を受けて、
目撃した付近住民は助けもしないし通報もしないっていう描き方が、
「????」でした。
あと、仲良しの男の子が、女の子が暴行されている間、
物陰に隠れて震えてるというのも「????」だった。
いや、漫画のように米兵と戦ってカラテで倒せとは言わないけど、
叫ぶとか通報するとかさ…?










2017.09.27 サイトに掲載

2018.01.30 再掲載





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