「ハイ・ライズ」








監督ベン・ウィートリー
大学勤めの医師である主人公は40階建ての高層マンションに引っ越す。
そのビルの中にはジム、プール、スーパーマーケット、
ありとあらゆる設備とサービスが整っていた。
階層が高くなるほど住民は裕福で、彼等はパーティーに明け暮れ、
下の階層のものはひそかに不満を持っていた。
少しずつビル内の風紀は乱れ、電気や水道が止まり、
暴力が横行するようになるというあらすじ。

資本主義社会が格差を悪化させながら隆盛を極め、
病んで腐っていく様子を風刺したものだと思うけどよう分からん。
物語というよりは風刺の面が強い。なんか原作はもっと分からんらしい。

「イメージ映像でお送りしております」というシーンが後半多いので
PV撮ってたひとかな?って思ったんですが、そうでもなかった。
世界観は刺激的なんですが、男女観がもっさりと保守的で、
そこのところチグハグだった。上半身ファッショナブルで下半身ステテコみたいな。

風刺、暴力、先鋭的といえば、50年以上前に
「時計じかけのオレンジ」が撮れたんだから、もうちょっとこう…と思わなくもない。
役者さんは皆さん大変いい演技でした。









2017.09.20 サイトに掲載

2018.01.30 再掲載





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