「ザ・ウォール」 ダグ・リーマン監督 この映画を見るつもりの人は、 下記あらすじ一切読まないほうがよいです。 イラクの石油パイプライン建設中の現場で、 現地社員および護衛が攻撃を受けているという連絡が入り、 米軍から2名の狙撃兵が派遣される。 彼等が駆けつけた時には全員が射殺されており、 彼等も長時間の安全確認を終えた途端に敵のスナイパーから狙撃を受ける。 彼等は本隊に応援要請をするが、 通信士は彼に名前と階級を要求し、位置確認のため発煙筒を使えと指示する。 しかしその通信士の英語の、イラク訛りに気付いた主人公は…というあらすじ。 開けた砂漠が舞台ですが、登場人物は3名、実質映っているのは2名、 全員が狙撃手のためその場から動けません。 よって密室会話劇でもあります。なかなか私の好きな感じでした。 (被弾してぐちゃぐちゃになった肉にめり込んだ弾を 自分で摘出するシーンがあります。苦手な人注意) 内容ばれ イラクの謎の狙撃手が、主人公の生い立ちや、 軍での交友関係などをゆっくりと尋ねます。 主人公はそれに乗る振りをして、相手の位置を探ります。 これ相手は人間じゃなかったオチ…?って思いましたが違いました。 復讐の話でもあります。 人格と復讐心が融合してしまって、もう怒りとかはなく淡々と、 持てる全ての能力を使って復讐を成し遂げていく人の話は好きです。 定期的に止血帯を緩めないと足が腐ってしまうのではないかとか 余計な心配をしたりした。 しかし伝説的な狙撃手の通り名はどうして全員「死の天使」なんだろう。 ややこしいから違うのにしたほうがいいのではないか。 セイレーンとかハルピュイアとかタスマニアデビルとか。 あと身体的な能力、視力や静止筋などは 銃器の性能がカバーすると思うんだけど、 それでも伝説級の戦績を出す狙撃手は何が違うんだろう。集中力? てっきり従弟のことが好きで、 だから故郷のみんなにジロジロ見られると感じるんだと思ったら違ったぜ。 製作にアマゾンスタジオが参加してるので、例のマークがでっかく映った。 他にどんな作品があったっけ?って調べたら 「ネオン・デーモン」「お嬢さん」 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」「パターソン」などがありました。 予算は巨額ではないが、小粒で質のいい、 または性癖持ちを狙い撃つラインナップという印象。 2017.09.12 サイトに掲載 2018.01.30 再掲載 戻る |