「新感染 ファイナル・エクスプレス」








仕事人間の主人公は妻と別居中。
どうしても釜山の母のところに行きたいと言う幼い娘に付き添って、
早朝のKTXに乗り込んだ。
しかし乗客の中にウィルスに感染した者がおり、
またたく間にその感染は拡大していく。
各地で暴動が広がっているというニュースが飛び込み、
途中で通過する駅でも人が人を襲って食っている場面を目撃する主人公たち。
彼等は無事釜山に辿り着けるのか、というあらすじ。
ゾンビパンデミックを描いたホラー映画です。

この映画のゾンビは動きが素早く、噛まれると数秒でゾンビ化します。
大半が列車内でのサバイバルになるので、
連結部分やトイレなどをうまく使った回避方法がおもしろかった。
あと展開が早いのでどきどきした。
ゾンビ部分を隠して、父娘感動ものっぽく作らず、
めっちゃゾンビゾンビしてた予告には好感がもてました。
お客さんも結構多かったように思います。

内容ばれ
大柄な人は、登場時はパニック映画にありがちなモラルの低い人かと思ったら、
めっちゃいいひとで、パンチとキックでゾンビをやっつけていて目玉飛び出た。
銃で頭ぶち抜く系ゾンビ映画ばかり見てるので、何気に新鮮でした。
主人公は、最初は娘の事を放ったらかしで、
自分を優先して他人を見捨てろ的な事を娘さんに言って軽蔑されたりしてましたが、
娘さんや大柄な人の影響もあって、段々好感度が上がりました。
娘さんはお祖母さんの教えなのかそれとも母の教育なのか、
大変しっかりした倫理観の持ち主で、クズ社長が貧乏人を馬鹿にする発言をしたとき、
冷静に反対意見を言えたりとかして好感度高く、あと可愛かった。演技も達者でした。
クズ社長は典型的なパニック映画のクズで、
さあラストにどんな悲惨な死に方をするんだろう!と楽しみにしてたのですが、
ちょっと物足りなくてこの点だけは不満でした。
幼児退行くらいでは憤りが収まらない…。

ラストは、わがままを言わせてもらうと助かってほしかったけど、
うーん、でも最初のほうの設定が生きるいいラストでした。

お父さんのひと、ずっと「誰かに似てる…誰…職場のひとか…?」
って思ってたんですが、大沢たかおさんでした!すっきりした。











2017.09.07 サイトに掲載

2018.01.30 再掲載





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