「怪物はささやく」 難病の母親と暮らす少年は、 アメリカで新しい家族を持った実の父親、厳格で気の合わない祖母、 執拗に暴力を振るうクラスメイト、等々諸問題を抱えていた。 ある夜、机に向かっていた少年が異変を感じて窓の外を見ると、 遠くに見える墓地の西洋イチイの木が立ち上がり、 少年の家までやって来てこう述べた。 「自分はこれから3つの物語を話す。 だが、最後の4つ目の物語はお前が真実を話すのだ」と。 物語が人間を救う系のお話なので、後味は悪くないです。 「パンズ・ラビリンス」のスタッフが贈る!という売られ方をされてますが、 ラストはあそこまで鬱ではない。 イチイの木が話す物語の絵がとても美しいです。 単純な線だけど複雑な色合いで、素朴でダークで。 内容ばれ 2つ目の物語は途中ですでに牧師が悪いと思ったし、 4番目の真実は「普通にあるある!」「気にする事ない!」 って思って、自分の事「大人だな!」って思いました…。 (ちなみに1つめの物語は、杉下右京さんがいれば一発解決ですね…) ラストで「お前のパンチ、効いたぜ…」って あの子と友達になるんだと思ってました。 まあすごい良いラストなので、BLとか入れてるヒマがないのは分かりますよ。はい。 母親をフェリシティ・ジョーンズ、祖母をシガニー・ウィーバー、 イチイの木はリーアム・ニーソンが声を演じます。 さすがに皆さん世界観にぴったりの演技。 主人公も、陰のある役柄に相応しい複雑な表情をする子だった。 2017.06.12 サイトに掲載 2018.01.30 再掲載 戻る |