「モアナと伝説の海」 監督はロン・クレメンツとジョン・マスカー、 リトル・マーメイド、アラジン、ヘラクレス、 トレジャー・プラネット、プリンセスと魔法のキスのコンビです。 脚本も同じくロン・クレメンツとジョン・マスカー、 あとタイカ・ワイティティ、ジャレド・ブッシュが参加してます。 タイカ・ワイティティは「マイティ・ソー3」に抜擢された監督です。 なにやってんの監督!? 南の島の長の娘であるモアナは何不自由なく暮らしていたが、 サンゴ礁の向こうへ出てはならないという決まりに不服を持って、 いつも外洋への冒険を夢見ていた。 幼いころから聞かされてきたおとぎ話、 盗まれた女神テフィティのハートと、それを奪った半神マウイ、 悪魔テ・カァが現実に存在し、 海の生命に死が広がっていると知った彼女は冒険の旅に出かける、という話。 ディズニーアニメで十代後半以降の女性主人公で作中歌が歌われる形式で、 同じ年頃の男性(王子様)が出てこなかった初めての作品じゃないかなこれ。 (メリダはディズニープリンセスだけど、ディズニーアニメじゃない) あとプリンセスって言われて否定してた。 メインテーマの「How Far I'll Go」がとてもいいです。 サビの旋律も素晴らしいけど、 モアナが躊躇い迷っていた期間を表現するようなBメロ部分が良かった。 内容ばれ マウイの過去や心情を、セリフや回想ではなく 動く刺青で表現するというのは実にスマートなアイディアでした。 最後ニューキャラクターが増えたところで、ぶわわわってなった。 (マウイってポリネシアの伝説の英雄なんですね) モアナは最初はガッツはあるけど何もできない女の子だったのが、 どんどん航海技術を身に付けて船乗りになっていく過程が好きでした。 あとがっしりした健康的な足や胴体、ふわふわの髪とか、 最先端の技術とセンスが溶け合った感じ。 いかにもプリンセスのお供風の豚の子がお留守番で、 知能が若干不安なヘイヘイが付いてきてびっくりしたんですが、 最後までいい味でしたねあの子。 しかしグッズは圧倒的に豚の子推し展開…。 私はむしろココナッツ海賊たちのフワフワしたなにかがほしい…。 EDにレック・イット・ラルフがいたのを見つけた。 併映ショートフィルム「インナー・ワーキング」 人間の1日を内臓から描くという面白い試み。 でもなんていうか私は、ラストで幸福の記号としての女が降ってわいて、 ハッピーエンド〜!っていうのが苦手で…。 ディズニーショートフィルムはこの形式が多く、 男性の来歴も描かれてないのならいいんですが、 時間がないから本当にアイテムみたいな扱いで、うーん、って思います。 (「南の島のラブソング」とかすごく苦手) あと日本の平均的会社員の感覚からすると普通に起きて出勤するだけで どんなけストレス溜めとんねん…という感じ。 海で遊んでいる人はその日は休日でも普段は働いているだろうし、 サングラスを売っている彼女も、主人公と同じく勤労してるんだよ。 2017.03.15 サイトに掲載 2018.01.30 再掲載 戻る |