「素晴らしきかな、人生」








監督:デヴィット・フランケル
脚本:アラン・ローブ
親友と共同経営する会社も順風満帆で人生を謳歌していた主人公は
病で6歳の愛娘を失い、妻とも離婚し、
以降2年間誰ともコミュニケーションを取れなくなって無為な日々を過ごしていた。
会社の業績は下がる一方で、社の売却を望む共同経営者は、
主人公の判断能力がない事を証明して単独で話を進めるために
ある計画を思いつく、というあらすじ。

子供を亡くした親が苦しむ話で、
馬鹿馬鹿しいところが1ミリもない、ええ話系の映画なので
案外苦手な人も多いと思いますが、
私と好みが9割カブっている人は見てほしい。

内容チラばれ
なんですすめるかというと叙述だから。
黒いオチの叙述も好きですが、
こういう甘いオチの叙述も好きなんですよね…。
初期の辻村深月さんとかお好きな人は向いてるかも。

オチばれ
愛・時間・死の3人の人間じゃないものは、
手品でいうとカードの上から目を逸らさせるためのフェイクだと思います。

あの3人は人間だよ!派もいらっしゃるようですが、
そうすると最後の橋の上で姿が消える演出の意味がないし、
「死」はあのグループカウンセリングのひとの娘さんの死に立ち会ってるし、
「愛」は共同経営者に娘さんがいるって何故か知ってたし、
「時間」は経営陣の女性のパソコン履歴を知ってたし、
彼等が人間だったらその3つのシーンがまったく無駄になってしまう。
彼等は主人公ではなく3人の経営者たちを救うために現れたんだと思います。

あのグループカウンセリングのひとの旦那さんからのメッセージが切なくて、
そのメモがボロボロで、繰り返し見て考えたんだろうなって思って、
なんて包容力のある女性なんでしょうね彼女は。聖母か!

邦題がちょっと惜しい。
原題「Collateral Beauty」は作中にも出てくる言葉で、
「幸せのオマケ」と訳されていたけど、
これはあんまりだと思う。
作中のイメージだと「幸福の連鎖」とか
「この世の美しさの連なり」とかじゃないの…?いや英語全然駄目だけど。

万が一合わなくても、ヘレン・ミレンさまがキュートなので
映画代金の元は取れますよたぶん!










2017.03.06 サイトに掲載

2018.01.30 再掲載





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