「ルーザーズ」








監督シルヴァン・ホワイト
脚本ピーター・バーグ  ジェームズ・ヴァンダービルト

脚本のピーター・バーグは「バトルシップ」の監督ですね。
DCコミックが原作のアクション映画で、2010年に米国公開でしたが
日本で劇場公開はされず、DVDスルーでした。
私はアベンジャーズの青い人担当、クリス・エヴァンス目当てに見ました。
(俳優さんのお母さんが「役柄の中では一番本人に近い」っておっしゃったとかで)
クリス・エヴァンスが出てるし、イドリス・エルバやゾーイ・サルダナもいるので、
今なら逆に劇場公開された気がしますが、当時は今一つ知名度がなかったし、
あと同年公開の「特攻野郎Aチーム」と内容がかぶってると言われていたらしく、
見たら確かに……という箇所がいくつかありました。でも公開はこちらが先。

ボリビアでの特殊任務遂行中に軍の裏切りに遭い、
リーダーのクレイ以下、ハッカーや狙撃手、爆破のプロ、ドライバーといった
技術を持つ者が集まった部隊「ルーザーズ」は復讐を誓う。
彼等を亡き者にしようとした事件の背後に黒幕がいたことを突き止めるが、
謎の美女が接近してきて、共闘を持ちかける…というあらすじ。

という訳で、以降は「かわいい」を連発します。
普通チームものでIT担当というと、メガネをかけたヒョロヒョロの男で、
皮肉屋で、戦闘では役に立たないと相場が決まっていますが、
この映画のジェンセン(クリス・エヴァンス)は違う。
とりあえずメガネはかけている。けど、後半パソコンとか触らない。
飛び跳ねてよじ登って走って銃を撃って、
負傷した仲間を肩に担ぎ上げてまた走る。かわいい。
はっきり言って部隊で一番身体能力が高い。かわいい。
でもドジっこなのですぐにピンチに陥る。かわいい。
そこをクールな狙撃手クーガーに助けてもらう。かわいい。
あとなぜかエレベーターのお着替えシーンとかある。かわいい。
……えーと、これ豊満なアホの子金髪のお色気枠では?

内容ばれ

私はこの手のチームものの結束は絶対だと思っているので、
イドリスの裏切りは実は相手を出し抜くためのもので、
あとで敵のボスに「俺がこいつを裏切る訳ないだろ!」って言うのだと
ずっとずっと思ってましたが、片目が潰れたあたりで
「あれれ……?」ってなりました。
脳内巻き戻ししたら伏線があったんですが、全部黙殺してました。
思い込み強固!

ラスボス逃げちゃって、バスでカツアゲされたりしてるの、
なんでやねん!って感じでしたが、
メンバーが奥さんの出産に立ち会ったり、
姪っ子のスポーツ観戦したりするのは
めずらしい締め方でなかなかいいと思いました。脱力系。
クリス・エヴァンスも、すごく身内を大事にする人のようなので、
本人に近いのは何となく分かりました。

車のフロントのピコピコ動くアクセサリーが意味なくアップになる映画は、
なんか好きになっちゃう作品が多い気がします。










2017.03.01 サイトに掲載

2018.01.30 再掲載





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