「ラ・ラ・ランド」








監督デミアン・チャゼル
脚本デミアン・チャゼル

女優志願のミアと、
ピアニストで、趣味のいいジャズクラブ経営を夢見るセバスチャンは
レストランで出会い、最初は反発し合うもやがて惹かれあい、
一緒に暮らし始める…という、夢を追う人々をテーマにしたミュージカル映画です。

デミアン・チャゼルさんが脚本を書いた過去2作品では、
肝心なところで楽譜がなくなって音楽家が大慌てするシーンがあって、
そしてサイコパスおっさん無双だったので、
今回もいつ楽譜がなくなるか、
いつJ・K・シモンズがキレてグランドピアノを背負い投げするか、
不安で嫌な汗をかいていたのですが、とりあえず楽譜はなくならないし
サイコパスおっさんは出てこない!よかった!

冒頭のシーンがよかったです。
ドレスが色鮮やかで、晴れていて青空で、
ダンサーの皆さんの肉体と動きが見事で
曲は景気良くて言う事なしです。
映画が終わってからも、24時間経っても、
あの曲がずっと頭の中を回っています。

ラストばれ・第89回アカデミー賞結果ばれ

結構意見が割れている。それも2つに割れてるのではなく、幾つにも割れている。
音楽面で絶賛している人もいるし、
男性はセバスチャンに感情移入してラストの彼に女がいない点と
ヒロインが2回も男を乗り換えている点に憤慨して駄作と言っているひとも多い。
そして夢を追っている真っ最中の人には共感しやすい内容のようです。
私は、あのラストで2人が異性じゃなくて同性の友人同士だったら
たとえ交友が途絶えていたとしても、互いの健闘を称えあう、
苦みのないハッピーエンドだったのになあ…って思いました。
まあスーパーハッピーエンドにするとどうしても作品が軽くなってしまうんですけど。

一緒に見た友達が、イングリッド・バーグマン関することがいくつも作中で使われていて
ラストの走馬灯の一部も、実際ある映像のオマージュであると教えてくれました。

冒頭と、ミアの夢のルーツである叔母さんのエピソード、
それと最後の走馬灯がよかった。
たぶん時間が戻っても、2人は今と同じ選択をするんだろうなってところが。

J・K・シモンズがにっこり笑って、夢の世界へ2人をいざなうところ、
「セッション」を見たひとへのサービスジョークだろうな…。
あそこ反射的に「ファッキンテンポ!!!!」来るって思ったもんな…。
あと変な写真家に「唇噛んで!」とか指示されて
変な写真を撮られているセブは、シリアスギャグだなこれ…って思いました。
監督、シリアスコメディで1本撮ってみちゃどうだろう。
J・K・シモンズがすごいこわいけど、逆に笑わずにいられないようなの…。

あっ、ヒロインのルームメイトの黄色いドレスの女性は
「エクス・マキナ」で接待役のキョウコをやっていた人だって後で知りました。
基本がバレエの人は足の跳ねあげと戻しが綺麗ですね。

第89回アカデミー賞 監督賞を受賞。最年少だそうです。










2017.02.27 サイトに掲載

2018.01.30 再掲載





戻る