「ヴィクター・フランケンシュタイン」








監督ポール・マクギガン
脚本マックス・ランディス

あー、フランケンシュタインが大暴れして
美青年2人が戦うホラーね、はいはい…と思ってたのですが、
フランケンシュタイン博士と、助手のイゴールの愛憎物語でした。
エエーーー!!!
サーカスで虐待されていた、背の湾曲した男イゴールを救い、
彼の科学の才能を見出し、
背は骨格によるものではなく膿疱のせいであると見抜いて外科手術を施し、
髪を切って尊厳ある人間の生を与えたフランケンシュタイン博士は、
共に2人で死体蘇生の実験を成し遂げようとイゴールを誘うが…というあらすじ。
ジェームズ・マカヴォイさんとダニエル・ラドクリフくん主演。
脚本のマックス・ランディス氏は「クロニクル」と
「エージェント・ウルトラ」の脚本も手掛けておられますが、
今作を合わせた3作、
苦しみ惑う人とそれを救おうとする人というモチーフなんですよね。
ダニエル・ラドクリフくん、目がきらきらして天使でした。

イゴールは、メアリ・シェリーの小説には出てこないのですが、
調べたら1939年の「フランケンシュタイン復活」で登場した
イゴール(ベラ・ルゴシ)のインパクトが強く、
以降フランケンシュタイン創作に影響を与えたこととかが分かって面白かった。

ラストばれ
しかし「ゲイじゃないからヒロイン出すし、
最後チューするからゲイじゃない!」っぷりがすごかった。

あと兄の話が出て、博士の苦悩が語られるあたりはよかったのに、
ラストで突然バイオハザードになって、誰かランチャー持って来ーい!
って風に作風がチェンジしたのは唖然とした。
年季の入ったラドクリフくんマニアのかたに教えていただいたのですが
会社側からかなり変更の指示があり、ランディス氏は大変不満だったそうです。
その辺かな…と思ったり。

ラストでフランケンシュタイン博士は旅立って、イゴールに
「これからもお前は私の創造物だ。また会おう」的な手紙を出すのですが
原作での怪物ポジションにイゴールが立っていて、面白いと思いました。
こういう結末なら、バイオハザードばちばちどーん!にせずに、
博士が正気なのか狂っているのか分からないサイコホラー風の
静かな終盤にした方が面白かったのではないか、という気もしました。








2017.02.24 サイトに掲載

2018.01.30 再掲載





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