「ブレア・ウィッチ」 監督アダム・ウィンガード 脚本サイモン・バレット 17年前に大大大大ヒットした「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の続編。 (正確には3作目。失敗作と言われる2本目が、私は結構好きです) モキュメンタリー形式大流行のきっかけとなった1作目は、 魔女伝説のドキュメンタリー映画を撮影するために森に入った 大学生3人組が、道に迷い、不思議な物音や声を聞き、 やがて奇怪な現象が起こり始め、仲間ともはぐれ、 パニックを起こす様子が撮影されたビデオカメラを残して失踪するというのが 1作目のあらすじ。 続編である今回は、20年前失踪した女学生ヘザーの弟が、 動画投稿サイト「YouTube」で姉の映像を発見し、 彼女を探すために仲間をつれてバーキッツヴィルの森へ行きます。 今回はGPSやドローンなど、先端技術の装備を揃えて行くんだけど、 あんまり意味ないんじゃないかな…と思ってたら、 やっぱりあんまり意味なかった。 アダム・ウィンガード 監督の「サプライズ」が好きなので見に行きました。 ただ「ブレア・ウィッチ」は制約が多くて、健闘はしたんだけど残念でした… という感じでした。 内容ばれ カメラの数が多すぎて、もはやPOVなんだか、 普通に映画なんだか分からんという感じ。 同数の男女が森でキャンプしているのに、 隙あらばまぐわおうとするギラギラした勢いはまるでなく、 みなさん普通に人間として親切なのは好感がもてました。 私は1作目の 「部屋の隅で、知っている人が壁を向いて立っている。理由は不明」 というシチュエーションがすごく優れていると考えていて、 そしてその説明として、 「犠牲者が殺されている間、次の犠牲者は壁を向いて立たされていた」 という台詞が確かあった筈なんですが、 今回、「魔女の目を見ると殺されるので、壁を向いている」 という理屈が付けられてしまい、それは残念でした。 (魔女の目を見ないようにカメラとモニタで前方確認しながら 移動するというアイディアはギリシャ神話的で面白かったけど) アイリーン事件、コフィン・ロック事件、ラスティン・パー事件、 そして前回の3人と、犠牲者はいつも奇数のような気がするので、 今回もレーンだけ生きてるのかな?って思います。 それにしても成人であるケドワードの両手足の関節がはずれて 伸びるくらいの負荷って、一体何キロくらいの重りが必要なんだろう。 設置するの結構大変だったんじゃない町の人たち…? あと、1人で隠遁生活をしていた割りには、 パーの家、めちゃくちゃ広いな!?映像酔いしたよ…。 2016.12.13 サイトに掲載 2016.12.30 再掲載 戻る |