「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」








(原題Freeheld)
監督ピーター・ソレット
脚本ロン・ナイスワーナー

※真面目な映画なのに不真面目な感想です。

ニュージャージー州の優秀な刑事ジュリアン・ムーアは、
機械工のエレン・ペイジと出会い、
エレン・ペイジの熱心なアプローチにより付き合い始める。
秘密主義のジュリアン・ムーアとひたむきなエレン・ペイジは
時々衝突するが、やがて1軒の家を買って共に暮らし始める。
しかしジュリアン・ムーアが末期癌に蝕まれている事が分かり
彼女は恋人に年金を残そうとするが、女性同士のカップルは
男女の夫婦と同じ権利を受ける事ができなかった。
余命幾ばくもない彼女のとった行動は……という実話を元にした映画です。

私は恋愛もの+病気ものは敬遠する傾向にあるのですが、
これは予告で見る限り、エレン・ペイジが攻っぽくて、
歳の差カップルでエレン・ペイジが攻とか見たいに決まってる!
という非常に不純不真面目な動機で見に行きました。
ジュリアン・ムーアも攻がやりたい人なんですが、
エレン・ペイジの子犬のような勢いに負けて好きにさせているという
期待通りの経緯がさり気なく描かれてました!ごちそうさまでした!
2人の出会いからお付き合いの序盤が割と丁寧に描写されていて、
でもあれがなかったら後半辛すぎるので丁度いい配分だと思いました。

後半はLGBTと、悪の組織白人ヘテロ男軍団の、
やや誇張された闘争になります。
「俺達の税金がレズに払われるのか」とか
「(同性愛者のカップルと、自分達男女の)夫婦は違う!」とか
「旧約聖書では!」とか
「(あいつらに味方するやつは)オカマ野郎だ」とか
軍団側も悪意があって差別している訳ではなく、
というか差別している意識はなく、
たぶん自分達が依って立つ価値観を守ってるんだろうな
と思わせる必死な様子でした。

内容ばれ
ジュリアン・ムーアと長年コンビを組んできた男性刑事が
すごくよかったです。
彼女の能力を認めていて、
コンビだから互いに秘密は無いって考えていたのに
セクシャリティの事を隠されていてショックを受けて、
彼女に片想いもしていて、
でも冷静になって彼女に味方し戦ってくれる。
恋愛要素を含まない相棒としての関係に萌えました。
一周回って男女萌え。
(エレンの勤務先の工場長や、若い刑事さんもいい人だった)

地方都市の映画館だからなのかもしれませんが
客の少なさに笑ってしまいました。マイナーなホラーより少ない!
これが同内容で別の障害の男女難病ものだったら
2倍の人数が入っていただろうし、
同内容で別の障害の男女難病もので邦画だったら
4倍の観客が来ていたと思います。










2016.12.12 サイトに掲載

2016.12.30 再掲載





戻る