「ファンタスティック・ビーストと
   魔法使いの旅」









ハリポタの物語に出てきた教科書の作者が
冒険を繰り広げる新シリーズ。
今後続いていくようですが、話はこの1作でまとまっています。
面白かったです。

ある目的があって英国からニューヨークに渡ってきた
ニュート・スキャマンダーは、到着早々
トラブル続きだったが…というあらすじ。
トランクの設定や魔法動物の動きは、
お子様たちのハートを鷲掴みにしそうだな、と思いました。
マジカルムツゴロウさん、リアルポケモンの旅…
という感じなので、ゲーム化しても楽しそう。

魔法動物がからむと奇行に走るスキャマンダー氏を
エディ・レッドメインさんが高い演技力をフルに生かして演じています。
なので、すごく色々説得力があった。
あとレッドメインさんのハリポタ推しは、素直にうれしい。

内容ばれ

スキャマンダーさんは動物にはとっても優しいけれど、
人間に対して微妙に塩対応なんですが、
ヒゲのジェイコブには、グイグイ親しくなろうとしてました。
彼のつぶらな瞳と清らかな心が魔法動物ぽかったからだと思います。
(虐待を受けていたクリデンスくんも魔法動物っぽかった

魔法動物と言えばピケットかわいかった。
スキャマンダーさんと交際するときは、まずピケットを倒さないと
いけないような気がする。
オブスキュラスは土石流みたいな描写が面白かったですが、
魔法の力を持った子供が強いストレスを受けると発生させてしまう
という設定が、超能力系の物語の設定を彷彿とさせます。
(「新世界より」とか)
(私はそもそも、原作3巻のあたりでハリポタ界の魔法は魔法じゃなくて、
杖や呪文は自己暗示のために必要なだけで、
本当はあれは超能力なのでは?って思ってたんですが、
今回妹が呪文なしに人の心を常時読んでいて、ますますそんな風に見えました)

ハリポタ本編ではあまり他国の魔法界の描写はなかったのですが、
今回はがっつりアメリカ魔法界が舞台で、
最初のうちは「英国より組織がちゃんとしてるぅ」って思ってたんですが、
あの証拠も罪状もへったくれもないクイック死刑判決シーンを見て
「どっこいどっこいだ…」ってなりました。
でもホグワーツは世界で一番の魔法学校だと思っていたのが、
主人公のホグワーツ自慢に対してアメリカン魔法使いが
「それ冗談?」って言ってたので、
全7巻のホグワーツ賛美は話が盛られていたのでは疑惑が発生した(笑)
それと「マグル」が英国英語?だったのに衝撃を受けた。
アメリカ英語だと「ノー・マジ」だそうです。

続編ではアメリカの魔法学校も出てきそうな気がするし、
よりにもよってレストレンジ家のひとが
スキャマンダーさんの元カノらしいという明確な描写があったので、
そのひとが今後登場するであろうことと、
あとスキャマンダーさんに子孫が残る事は確定しているので
誰と結婚するかがおそらく描かれるのでしょう。
そうこうするうちに第二次世界大戦も始まりそうです。
魔法界は戦争にはノータッチなのかなどうかな。
今回の真犯人さんも、最後に決闘する事は確定していて、
それが終戦の頃で、出身がダームストラングなので
そのへん絡んでくるかもしれないですね。
のちの心境の変化とか、杖の話とかもやってくれるかな?無理かな?

真犯人さん、さり気なく自分よりイケメンに
変身してるところがちゃっかりしてらっしゃる…。
でもなんていうかその髪型は固定なの?

ゴキブリの苦手なかたは、ちょっと覚悟が必要かも。











2016.11.24 サイトに掲載

2016.12.30 再掲載





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