「高慢と偏見とゾンビ」 4年前から映画化まだかーまだかーまだかーと言ってきて、 (2012年にはすでに本の帯に「映画化決定!」と書いてあった) そろそろ疲れて、無の境地に至りつつありましたが、 とうとう公開されました。 珍映画になるか、ゾンビ映画になるか、ラブロマンス映画になるか、 今更驚かないぞ、なんでも来い!と思ってましたが、 意外にバランス良かったです。 後半が原作と違うオリジナル展開でした。 オースティンの「高慢と偏見」の世界と登場人物設定を借りて、 もしあの物語がゾンビハザードを受けたものだったら…?という アイディアで作られた話です。 貴族階級はゾンビを避けて地方の屋敷に籠城し、 息子、娘には日本に留学させて武術を学ばせるのが流行していた。 ベネット家の5人姉妹は中国の少林寺で修業をして、 見事なゾンビハントの技術を身に着けていたが、 修行の地が日本ではないという理由で婚期が遅れているのを 母親は気にしていた。 そんなある日、ビングリーという資産家の独身貴族が 近所の別荘に越してきて…というあらすじ。 内容ばれ 「娘たちよ!死の五芒星だ!」がなかった…! そこのところは大変残念です。 隊列を組んで、5人でゾンビを斬り倒していくシーンはあったんです…。 死の五芒星やってくれてもいいじゃん…! 芸者を使用人にしていたり、馴れ寿司が出てきたりとか、あのへんの 馬鹿馬鹿しいところは全部カットしてありました。 キャサリンさまは私の想像より随分色っぽいお姉さまでした…。 (ヘレン・ミレンさまをイメージしていました) あとダーシー×ビングリー推しの気配を感じました。 池で泳ぐダーシーのシーンが捻じ込んでありましたが、 ドラマ版のあのシーンってそんなに人気なんです…? 別にいいんですが、金具が甘いのか 閉めたドアがビヨーンって開いてきてたシーンがあって、 オイ撮り直せよ!って笑ってしまいました(笑) 別にいいんですがその2。 久しぶりに日本語に聞こえない日本語の台詞を聞いた。 エリザベスと姉のジェーンは、5人姉妹のなかでも超強い一級の戦士なので、 (ダーシーはエリザベスの強さに惹かれた) ビングリーとダーシーのピンチを助けるシーンが何度かありました。 トロフィーでも足手まとい役でもない、 主人公が戦う理由になるために死んだりしない、かといってゴリラマンでもない、 この映画みたいなエンタメアクションのヒロインがもっと増えたらいいなと思います。 2016.10.02 サイトに掲載 2016.12.30 再掲載 戻る |