「君の名は。」








監督・脚本 新海誠

地方の田舎町暮らしの女子高生と、
東京の男子高生の体が時々入れ替わり、
2人は最初のうちそれを夢だと思っているが
やがて現実に起きている現象だと理解し、
自分達の生活を守るために幾つかのルールを決めて協力し、
それなりに楽しんだり反発したりしてやっていくうちに、
ある事実に行きあたるというあらすじ。
新海誠さんの作品を見るのはこれが初めてですが、面白かったです!
男女カプ恋愛系ジュブナイルが苦手じゃない人におすすめ。
中高生男子グループとかが多くて、
帰りにぼそぼそ「おもしろかったな…」「うん…」とか言ってるの可愛かった。

風景、特に空が綺麗なのと、
東京が実際の1,2倍ほどキラキラしていて、
岐阜の山奥の生活もまた同じく魅力的で、
あと女子高生も男子高生も、同性の友達との交友関係が
ちゃんと好ましい風に描写されていて、人物に厚みがありました。

内容ばれ
入れ替わった状態の男子高生に対して
親友が「かわいい…?」と感じたり、
逆に入れ替わった女子高生が女子にモテたり、
入れ替わりエピソードは駆け足だったけど、
おしい部分は厳選されていて少しも取りこぼしがなかった。

おちばれ注意!
予告の段階で「ジャック・フィニイの短編のオチ
(キアヌ・リーブス助演の映画も同じオチ)じゃないかな」って思ていて、
「田舎と東京というのがミスディレクションで、
東京は壊滅して都市機能を失い糸守になった。
彼女が『東京』と言っているのは別の場所。
1200年に1度の彗星と同規模の彗星が偶然に数十年後に流れた」
それで冒頭のヒールを履いた会社員らしき彼女の映像を見て、
「東京で彼の血族を見掛けるんだな…
あ、糸守の中心に穴空いてるわ…確定だな」って思ってたら逆で、
メキメキとハッピーエンドになったので感激しました。

しかし複数回、糸守には隕石が落下しているのでは…?
と思うのですが(御神体の周囲の地形が異様なのと、もしかすると湖も)
宮水家の人々は、隕石落下から人々の命を守る能力を得る代償に、
愛しい人の記憶を失う呪いを受けるとか、
そういう契約を神と交わしたのではないかとか想像しました。

https://www.youtube.com/watch?v=k4xGqY5IDBE
「君の名は。」予告。空が本当に綺麗なので見てみてください。
曲も良い。










2016.08.29 サイトに掲載

2016.12.30 再掲載





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