「ウォークラフト」 ダンカン・ジョーンズ監督 監督3作目にしてお仕事映画。 日本ではあまりメジャーではない海外の人気ゲームの映画化です。 なのであのいつもの監督の孤独で静かな作品ではなかったですが、 昨今珍しい直球ファンタジー世界と、カプ総当たり戦が楽しめます。 滅びに瀕した世界から、オーク達が次元の扉を開いて、 人間やエルフやドワーフが共存する世界へ 侵略戦争を仕掛けてくるが、 オーク側は侵略の手段に対して一致団結しておらず、 人間側も異種族と完全に連携しているとは言い難い状態で、 世代を越えてドラマが展開していく、というあらすじ。 一応区切りはつきますが、めっちゃ続編を意識させる終わり方です。 終盤ばれ 個人の力ではどうしようもない、 運命の力に流されるエピソードが多かった。 守護しようと努めてきた世界を自分の手で破壊してしまうメディヴ、 初めて得た友情、友人を殺す事で、望んでいたオークの尊敬を得るガローナ、 部族長として部族を愛する気持ちと信義に引き裂かれるデュロタン。 それぞれの想いは後継者や子供に引き継がれていきます。 登場人物が多いのでイケメン萌えカプ総当たり戦状態(←?)。 初稿の段階では完全に人間視点でオークは悪役だったのを 監督が50:50くらいに修正したらしいですが、 完成した作品でも若干人間寄りだったので、 最初は相当だったのだろうな。 MCUネタとしては、ハワード・スタークと花柄のドレスの女が夫婦という あり得ない取り合わせが楽しめます。それにしても目の大きな夫婦だな! 監督、私生活が大変な時期だったみたいで、 皆さんお体お大事に…という感じ。 2016.07.05 サイトに掲載 2016.12.30 再掲載 戻る |