「アイアムアヒーロー」 ゾンビ感染パニック長編漫画を映像化。 漫画家を目指すアシスタントの主人公は、 同棲中の彼女と喧嘩して家を追い出される。 恋人からの電話を受けて戻ったときには、 彼女は変わり果てた姿になっていて、主人公に襲い掛かってくる。 感染が広がりつつあったそのウィルスはZQNと呼ばれ、 パニックは次第に大きくなっていく、というあらすじ。 私は原作の、女や社会に対する鬱憤が透けて見えるところが苦手で 途中で挫けてしまったのですが(台湾がちらっと出てくるあたりまで既読) さすがに映画はそのあたりのエピソードはざっくり削ってあって、 主人公が大泉さんで人柄が大幅に底上げされて、とっても楽しく見られました。 ゾンビも色々個性豊かでよかった。 生きている間の生活習慣を繰り返したり、 以前の思考の残滓のようなものが少しあるのですが、 単なる記号の域を出ないゾンビよりも、当然ながら怖かった。 特に走り高跳びのゾンビが最高でした (感染前は高跳びの選手の大学生で、ゾンビ化した後も優れた身体能力を持ち、 トリッキーな動きで襲い掛かってくる) エンドロールを見ると大がかりな韓国ロケが行われたようです。 日本だと公道でのカーチェイス撮影とか難しいせいかな? 一応この作品の中で完結します。でも続編作れなくもない。 おちばれ でも絶対あのアウトレットパークから出ない方がいいと思う。 だってゾンビが100体ほど減って、3人に対して食料が1万食ある訳でしょう? ゾンビもの作品では滅多にお目に掛かれないパラダイスな状況ですよ。 主人公がいい人になったせいもあって、 恋人の女性がちょっと嫌な人になったのは残念でした。 感染してもなんとか主人公にうつさないようにしようとしたエピソードとか 好きだったんですが…。 片桐仁さんが漫画家役で出ておられます。 続編があったら活躍なさるかも。 2016.05.06 サイトに掲載 2016.12.30 再掲載 戻る |