「レヴェナント 蘇えりし者」








映像美が凄かったです。
色がきれいとか風景が美しいとかではなく(いや風景も美しいですが)、
世界の奥行や空の高さを感じさせる撮影技術が。
普通人間がアップになっていると後ろの自然は背景ですが、
遠景がくっきりと鮮明なので手前にいる人間が
妙に小さく心細く見えるという不思議。
梢はどこまでも伸びて遠く、空は果てしなく大きく、
人間ってちっこいんだなーって思いました。
あとオープニングの交戦シーンが圧巻です。
逆にあらすじは単調なので、小さなモニタでの鑑賞向きではない。

19世紀初頭、アメリカ先住民族の妻を持ち子をなした白人の主人公は、
土地勘をかわれて毛皮業者の一団に道案内として雇われるが、
好戦的な部族に追われて山に分け入った際に、
熊に襲われて大怪我を負う。
主人公を看取る役目を金で請け負った男は、
本隊から遅れるのを嫌い、まだ息のある主人公を殺そうとする。
止めに入った主人公の息子をはずみで刺殺してしまった男は、
主人公を埋めて逃げる。
主人公の復讐のためのサバイバルが始まるというあらすじ。

結構血が出て体の部分が取れたり、動物が死んだり、
内臓が映ったりします。苦手な人にはハードル高いかも。

照明は自然光のみ、役者さんは雪を求めて地球を大移動したり、
川に漬けられたり生肉食わされたりして過酷を極めたそうです。
トム・ハーディーさんは自分が監督の首を絞めている写真を
Tシャツに加工してスタッフに配ったらしい(笑)
あっでも瞳孔の散大収縮による瞳の変化とかが
綺麗に映ってましたよ。

内容ばれ

熊こわいし、頭撃っても止まらないし、
あの「お腹空いてないけどとりあえず殺しとくか」っていう嬲り殺し
すげえ嫌だし、銃は連射できないし、
主人公がゴールデンカムイを読んでいれば…って思いました。

事前に熊×レオって聞いてたんですけど、
本当に熊×ディカプリオさんのシーンが長くて、
これ以上続いたら笑ってしまうのでやめて!って思いました。
あと隊長さんがディカプリオさんの事を狙いすぎていました。
(隊長さんはロンのおにいちゃん役の人だった)

ずっとディカプリオさんがハァハァフゥフゥいうのを聞いている156分です。
もうちょっと短くしてもいいと思う。
あと演技で言えば「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のほうが
テクニカルだと思うんだけどどうだろう。
役者が過酷な目に遭うのと演技のうまさはイコールじゃないですよね。
まあでもともかくディカプリオさん主演男優賞おめでとう。

実在の人物の話のようです。熊に襲撃されて見捨てられたけど、奇跡の生還をして、
自分を見捨てた連中に復讐するため追跡するという。
作中の主人公、ちょっと超人すぎって思いましたが実話なら仕方ない。








2016.04.25 サイトに掲載

2016.12.30 再掲載





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