「幸せをつかむ歌」








原題:RICKI AND THE FLASH

ロックの夢を諦めきれず、
幼い娘と息子たちを置いて家から去った過去を持つメリル・ストリープは、
経済的に苦しく、レジのパートをしながらも
小さなライブハウスでバンドのメンバーと歌い、
理解ある恋人にも恵まれて充実した生活を送っていた。
ある日、別れた夫から連絡があり、
結婚した娘が夫と破局し、元より繊細だった彼女が現在不安定なので
様子を見に来てほしいと依頼された彼女は、飛行機に乗って懐かしい家に向かう…
という内容。
メリル・ストリープさんが娘さんと初共演されてます。

この手の「夢とか仕事とか色恋のために家庭を破壊してしまったけど、
別れた配偶者は自分の事を憎からず思っていて、理解のある現恋人もいて、
明るく愛嬌のある主人公の態度に、子供たちの蟠りも溶けて、リスペクトを受ける」
という内容で年配の男性が主人公の映画は腐るほどありますが、
年配の女性主人公の映画は本当に少なく、
しっぺ返しの痛い目に合わない話となるとほぼないと言っていいくらいなので、
映画界のバランスをとるために必要な作品なんじゃないかと思います。

内容ばれ

っていうのは、主人公が映画内でセリフで言うんですけどもね。
ロックスターは浮気しても、薬やっても、家庭捨てても
良い曲さえ作れば子供の尊敬を受ける。男なら。
でも女は駄目。子供の学校行事1つさぼったらアウト。
っていう感じの事を。

前半のエピソードがよかったです。
娘を美容院に連れて行ったり、ネイルやってもらったり、ドーナツ食べたり。
こっそり葉っぱを吸ったり。
「心はステーキ肉みたいに腐ったりしない。ビッグマックみたいなものよ」
っていう、微妙におかしみのあるやり取りもよかった。
ただ、別れた夫の現嫁や次男嫁との蟠りが溶けるエピソードのないうちに、
(単に現嫁がすごく心の広い人ですねあれ)
ウェディングギグが始まっちゃって、なし崩しに終わるので
「ちょ…3曲演奏しちゃうのはどうだろう…?」って思わなくもなかったです。
結婚式は新郎新婦が主役なんだしさ…。
メリル・ストリープさんの演技は文句なくベストな仕事で、
やや無理のある展開をねじ伏せていました。

ちなみに私は次男役の俳優さん目当てに見に行きましたが、
家族の中で一番気の優しい子で、困った笑顔が最高でした。
あとで調べたら監督は「羊たちの沈黙」の人だった。
作風が随分違うな!?

ギブソンのエレキギターってそんなに高価なの?って思わず価格を調べた。













2016.03.21 サイトに掲載

2016.12.30 再掲載





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