「天才スピヴェット」 ライフ・ラーセンの小説を原作とする、ジャン=ピエール・ジュネ監督作品。 フランス・カナダ合同製作。物語の舞台はアメリカ。 モンタナの牧場の天才少年スピヴェットは、変わり者の父と変わり者の母、 変わり者の姉と、双子の弟と一緒に暮らしていた。 ある日、銃の暴発で弟が亡くなり、家族は一見平静に見えるが、 しかし内心は打ち沈んでいた。 そんな折、スピヴェットの発明した永久機関が、スミソニアン学術協会の ベアード賞を受賞したという知らせが入る。 授賞式に出席するべく、スピヴェットは家出し、長い旅を始めるという内容。 監督の持ち味である、変わった人たちの形成する優しい世界、 凝った小道具、渋い色調、捻ったジョークセンス、 法螺話やでたらめがたっぷりと味わえます。 お父さんもお母さんもお姉さんも、 すごく繊細に作りこまれた人柄で、惹かれずにはいられない感じ。 もちろんスピヴェットも。 (演じている中の子も6か国語を喋り、武道のチャンピオンという天才なのだそう) ラストばれ TSスピヴェットのミドルネーム、スパロウは 彼が生まれる日に台所でスズメが死んでたから、 スズメの生まれ変わりに違いないって思ったお姉さんが名付けたという話が好き。 それでスピヴェットの弟か妹が生まれそうになって、 台所でトースターが壊れて、じゃあトースターの生まれ変わりだなって スピヴェットが考えて終わるところも好き。 2015.12.28 サイトに掲載 2015.12.30 再掲載 戻る |