「スター・ウォーズ フォースの覚醒」








帝国の残党により「ファースト・オーダー」という武力組織が結成され、
各惑星に対する支配が拡大していた。
最後のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーは失踪しており、
彼に再びジェダイの育成をまかせ、戦況を逆転しようとする
レイア・オーガナ将軍と、
それを阻止しようとするファースト・オーダーは、
彼の居場所を記した地図を探し求めていた。
という設定です。

封切日の初回上映時間前に映画館の前を通りましたが
すごい人だかりで、外国の方が多くおられました。
コンサートのように、「初回チケット1枚譲ってください」
のプラカードを持っている人もいて、お祭りみたいだった。
私が鑑賞したときは隣が外国の一家で、
終盤のあるシーンでは、お子さんがウェーンって泣いてて
ちょっと可哀そうだった。

あの例の奥へ流れていくテロップや、
メインテーマがジャーン!と鳴る事に対する反応は
もはや生理的なもので、自分では止められません。
旧3部作冒頭の流れをうまくアレンジして、
人物を入れ替えて新しい話にしてありました。
往年のファンにとって歴史は繰り返す感あって感慨深いし、
キャラクターには最新のディズニーの男女観や人種観が生きてて
EP7から入った人が見ても、古めかしさを感じないと思う。
(ビジュアルや場面転換の演出はあえてレトロだけども)
(さすがに他の単発SF映画と比べてあらすじが先鋭的とは言えないけど)

内容ばれ

懐かしい皆さんが集結して、同窓会を見ているようです。
でもあのあたりの皆さん、全員血がつながっていて
すごい閉塞感あるので、フィンの存在がありがたい。
レイもフィンもとてもいい子で好きです。

あと新登場のあの黒いやつは、中2病すぎて笑ってしまった…。
ちょっと!何回お部屋で大暴れしたよ!
大昔から言ってますが、人間色々なタイプがいるのに
1つの型にはめようとしすぎなんですよねジェダイの皆さんは…。
フォースの力が強大でも、気性の向いてない子のために
フォースを完全封印する方法を確立すべきだ。
あとルーク、心が折れたからって隠遁するなし。

チューバッカとソロが相変わらずキャッキャしていて大変なごみました。
2時間2人がキャッキャしているだけの映画でもよかった…。
最近お前は上、俺が下だとか言うのは流行りなのか。
(関係ないですがwikipediaのチューバッカの項目書いた人、
チューイのこと好きすぎかよ!?)

ラストシーン、アイルランドの世界遺産スケリッグマイケルなんですね。
SWの聖地となりそう。
マーク・ハミルは「キングスマン」で見た時は結構むくむく熊さんでしたが
一体何キロ痩せなさったのだろう…。

有名な俳優さんが顔を出さずに何人かカメオ出演されているようです。
私は顔出し役柄ありで出ておられると聞いたヤヤン先生
(「ザ・レイド」マッドドック先生)を探していましたが見つけられず。

スター・ウォーズの権利がディズニーに移った事に対して、
ガチファンの中には穏やかならぬ気持ちを持つ人も多いと聞きますが、
ぬるーいファンの私はディズニーとJJに感謝したい。
OPにディズニーロゴを出さないという細やかな気配りもさることながら、
男女ダブル主人公制という、これまで試してみたけど
興行の上でちょっと失敗に終わった形を、
めげずにノウハウ蓄積して、この失敗の許されない大作で使った英断に対して。

なので小学生女児に見てほしい。
主人公を心配するだけの完全サポートヒロインではない、
かといってメスゴリラでもない、
選ばれし普通の女の子が活躍する映画を見て、
のびのびと感情移入してほしい。









2015.12.21 サイトに掲載

2015.12.30 再掲載





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