「ラスト・ナイツ」








紀里谷監督3作品目にして邦画じゃなくなりました。
モーガン・フリーマンさんなどが出演されています。
西洋風忠臣蔵です。

あの「ゲーム画面だ、ゲーム画面だ」と散々言われた、
色調補正バリバリの感じがなくなり、
彩度が落ちた渋い画面になりました。
監督が脚本に参加されなくなったせいなのか何なのか、
登場人物がテーマについてべらべらと熱弁を振るうのもなくなった。

賄賂が国政を左右する腐敗した帝国にあって
騎士の心を失わない領主に仕える主人公は、
しかし敬愛する主君が大臣への賄賂を拒んだために諍いとなり、
刃傷沙汰を起こした主君の首を斬る役目を仰せつかる。
不名誉のうちに亡くなり領土を奪われた主君の仇を討つため、
主人公は行動を起こす。というあらすじ。
最近あった「47RONIN」に比べると、ものすごい地味です。
どっちがいいかは好みによる。

主人公が仇討ちを諦めたと思わせるため遊び呆けるのは
忠臣蔵そのままなのですが、その時間がとても長い。
その間やたら女が酷い目に遭うので気持ちが下がります。
騎士のなかに姫騎士を混ぜろとまでは言わないので、
あの遊び呆けタイムはもうちょっと短くてもよいのではないか。

とんちを駆使した討ち入りシーンはおもしろかったです。

内容ばれ

飲んだくれて仲間にも軽蔑されてる→まだあやしい
女遊びもしまくり→まだあやしい
主君にもらった剣も売った→まだあやしい
内職で支えてた女房も出て行った→まだあやしい
主君の娘が売春宿に捕えられても無視→じゃあいいかな?

もう本当これ長かった…。
あと名前のある女性登場人物が全員酷い目に遭うのはどうかと思う。

領主の奥方→城を追われるときに敵兵にぶん殴られる
領主の娘→城を追われて、後に売春宿に売られる
主人公の妻→夫の放蕩を内職で支えるが、耐えかねて出ていく
悪大臣の妻→DV被害を受けている

フォローのある人とない人があった。
姫はフォローあったけど、売春宿で客はとらされただろうし、
奥方は後半消失した。










2015.11.17 サイトに掲載

2015.12.30 再掲載





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