「アントマン」








マーベル・シネマティック・ユニバース作品12本目にして、
初のバツイチ・子持ち・前科持ち・無職の中年ヒーロー誕生!
しょっぱい内容かと思いきや、意外にも
正統派ヒーローアクション、凝ったギミック、
父と子の愛情もの、善悪観もスタンダード(前科も会社の不正を暴いたときのもの)、
ユーモラスなシーンもちょいちょいと挟んであって、思わず笑ってしまう、
家族向けのお話でした。
12本の中で一番お子さんが楽しめる作品のような気がする。
ただし、タイトルからも分かるように蟻を操るヒーローなので、
アリはうじゃうじゃと出てきます。昆虫が駄目な人は無理かも。
アリたちがとっても健気なので、終わるころには可愛く見えるんですけどね。

前科のために養育費の支払いにも困窮する主人公は、
技術と機転を買われてハンク・ピム博士に雇われる。
ピム博士は自分が過去に開発したピム粒子を封印してきたが、
彼の弟子がその原理を解明し、軍事利用を計画しているのを察知し、
その計画の阻止を主人公に託す、というあらすじ。

内容ばれ

・ドラマ「エージェント・オブ・シールド2」でもそうですが、
 最近何かとdisられがちなスターク家。
・主人公が実の父で、別れた妻子が現在違う男性と結婚または結婚予定だと、
 子のピンチを救うのは主人公で、義理父は嫌なやつ&無能って描かれるパターンが
 圧倒的に多いですが、この映画は違って、最初は対立するけど
 最後は和解して2人仲良く娘ちゃんにメロメロで、
 娘ちゃんはちょうかわいい!というのが見てて幸せでした。
・マーベルは最近飛びつき三角締めに凝っている。
 最初はホープの必殺技だったけど、主人公もマスターした。
・ホープは指輪のタウリエルの人か。
・おとんとおかんが夫婦ヒーローで、
 おかんが命と引き換えにアメリカを守ったって
 珍しいパターン。こういうのは99%お父さんの役割ですよね。
 キャップが氷の下で寝てる間にも色々な人が命懸けで平和を守ってたんだな。
・マーベルの天才は(ピム博士はマーベル3大天才のうちの1人。
 あと2人はリード・リチャーズとトニー・スターク)
 もう独占欲の強い嫉妬深いやつとは接触禁止だ!何人のヴィランを生み出せば気が済むの。
 キャプテン・アメリカの悪役もアースキン博士大好きがこじれて悪に走ったし
 アイアンマン3もそうですよね。
 今回も、どうして私を弟子に選んだとか、こんなやつを選んで!キー!とか、
 なんか可哀そうになってくる悪役だった…。
・伸縮アクションがめまぐるしくて面白かった。
 浴槽のシーンが迫力ありました。巨大セットの撮影と、
 特殊カメラで撮った実物大浴槽との映像を合成しているそうですね。
・主人公が飛び降りた時、浴室の床にヒビが入ったということは、
 質量は同じなのかな…?って思ったけど、
 じゃあ同じ原理で縮小している戦車をああいう風に使うのは不可能では?
 こまけえことはいいんだよ?
・きかんしゃトーマスねたは本当に卑怯。
 目が左右に動いてるのとか、もう本当に笑うのを我慢できない。
 脱線まではこらえたけど、最後のあれは無理。
・今回エドガー・ライトが監督予定だったのですが
 途中降板なさって、脚本家4人の中にクレジットされています。
 きかんしゃトーマスの辺りは確実に監督のねたかなって。
 でも隙のない、いい脚本でした。

過去のアイアンマンや、キャプテン・アメリカに出てきた
脇役のかたがちらっと登場なさったりするので、
ある程度MCUを追っているかたは必見。
(ハンク・ピム博士は過去シールドで働いていた)
(時間的にはエイジ・オブ・ウルトロンと同時進行だったというのが
分かる台詞が1つあります)
そうでないかたも、この1作品だけでお話が分かるし、
楽しい話なのでおすすめです。
おまけ映像が2つありますので、劇場内が明るくなるまで席を立たない方がいいです。

おまけ映像ばれ

噂には聞いてたけど、衝撃のおまけ映像。
噂の印象ではキャップがウィンター・ソルジャーを監禁しているっぽい?
と思ってたけど、監禁されていたのを発見したシーンかなあれは…?
というか「キャプテン・アメリカ2」のラストより
脳の状態が悪くなっているように見えたけど、大丈夫なのかな彼は!!
「1週間前なら対処できた」
「スタークに話そう」
「信じないさ」
「僕達だけで?」
というようなやりとり(すみませんうろ覚え)は、
ウィンター・ソルジャーが現れてはまずいような取り決めが
1週間前にされてしまった?ということなのかな?登録法に関係する?
「キャプテン・アメリカ3シビルウォー」こわいけど楽しみです。










2015.09.21 サイトに掲載

2015.12.30 再掲載





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