「黒い十人の女」








美しい妻がありながら、
次々と浮気を繰り返し、女優や脚本家など
合計10人の女と交際するプロデューサー風松吉。
彼女たちはそんな彼に呆れつつも関係を断てないでいるうちに、
徐々に憎しみを募らせ、
やがて協力して彼を殺害しようという計画が持ち上がる。

50年前のto LOVE るかよ…というあらすじは、まあ置いといて、
モノクロで撮られた女優さんがみなさん美しいです。
和服の山本富士子さんの上品さ、岸恵子さんのゴージャスさ、
お人形のような中村玉緒さんの可愛らしさ、宮城まり子さんのシャープさ、
物腰の女性らしさ、アクセサリーの色っぽさ、セットされた髪の華やかさ、
これらはたぶんカラーだったら損なわれていた。
女優さん鑑賞しているだけで、結構楽しいです。
あと、あまりにも昔すぎるので、映っている道具や建物、
食べ物や飲み物などが全部物珍しい。

ラストばれ

最後はどういう意味なのかなって調べたんですが
謎のままなんですね。
私は松吉が死んだのか、
あるいは8人の女が死んで霊になってたのか、
どっちかかしら?とか考えました。

松吉は仕事が忙しすぎて
物事を深く考えたり、
人とちゃんとした1対1の関係を築いたりが出来なくなった、
現代の人はみなそうだ、というような指摘を受けていましたが
たぶん50年前より今の人の方が2倍は忙しいよ松吉…。









2015.05.21 サイトに掲載

2015.12.30 再掲載





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