「百日紅〜Miss HOKUSAI〜」 葛飾北斎の娘、お栄を描いたアニメーション映画です。 原作は杉浦日向子さん。 お栄と、盲目の妹お猶とのつながり、 父の北斎とのつながりを中心に江戸の生活が描かれます。 暗い日本家屋の中から見た外の眩しさ、 日光の下を歩いていた人が、日陰に入る瞬間の色の変化、 明るい場所から見た屋内の黒さ、等々 光の表現が凝っていました。 内容ばれ 杉浦さんの怪談が好きなので、 すっと自然に怪談世界に移行したりまた戻ったりするのが楽しかった。 お栄と北斎には見えるのに、 同じ絵師でも半人前の善次郎には見えないのはどういう事なの(笑)。 橋の上の江戸の物売り達の声は 以前落語で物売り達の描写を聞いた時にすごい臨場感があって それと比べるとちょっと物足りなかった。 あのシーンのガヤは落語家さんにやってもらったらよかったのではないか。 江戸の人にとっては 火事はエンタテインメント&芸術鑑賞なのだなと思った。 あと、火消しの人がほとんど消火活動をしてなくて、 周囲の家を全部ぶっ壊して、火の中心を囲んで突っ立って キャンプファイアー状態で見てるだけなのも驚きだった。 な、なるほど…。 ラストに応為(お栄)の絵が1枚だけ出てきます。 2015.05.12 サイトに掲載 2015.12.30 再掲載 戻る |